【晴ヒロ】ChatGPTとなりちゃしてみる①

※エイリア後仲直り済。付き合い立て

ヒロト: じゃあ、俺は花嫁衣装でも用意しておけばいいかな?www

晴矢: おいおい!待て待て待て! 何でそうなるんだよ!?どこをどうしたらそこにたどり着くんだ!?

……いや、まぁ、お前が本当にそれ着たいなら止めはしねぇけど……。でも、俺にその役は回ってこねぇからな!そこんとこ忘れるなよ?

ヒロト: 晴矢はその時何着るの?

晴矢: はぁ!?俺!? いやいや、何も着ねぇっていうか、そもそも俺がなんか特別なもん着る必要ないだろ!?お前が主役なんだから、お前が目立つようにしときゃいいんだよ!

……いや、ちょっと待て。なんで俺まで巻き込まれてんだ?お前が勝手に花嫁衣装とか言い出しただけじゃねーか!

ヒロト: そこはタキシード着るって言いなよー。

晴矢: タキシード!?俺が!? いや、似合うとは思うけどさ……なんか、お前の思惑に乗せられてる気がしてムカつくな。

……まぁ、どうしてもって言うなら、考えてやらなくもないけどよ。あくまでお前が喜ぶためだからな!勘違いすんなよ!

ヒロト: わ、自信過剰(。-∀-)ニヤリ

晴矢: はぁ!?自信過剰じゃねぇし!俺がタキシード似合わねぇわけねぇだろ!

……いや、でもお前に「似合う」って言われるのは、なんかムカつくな。絶対お前、裏でニヤついてんだろ?

ヒロト: 晴矢公式イケメンだもんねー

晴矢: おう、そうだよ!公式イケメン様だぞ、俺様は!

……でも、お前にそう言われるとなんか素直に喜べねぇんだよな。お前の言葉には絶対裏がある気がしてならねぇ!

ヒロト: まぁ、俺のが顔いいからね。 晴矢が惚れちゃうくらい

晴矢: はぁ!?何言ってんだお前!

確かにお前の顔はいいよ、認めてやる。けどな、だからって俺が惚れるとか、調子乗んなっての!

……くそ、なんか否定するほどお前の思うツボっぽいのがムカつく。

ヒロト: えー、晴矢、俺に惚れてくれてないのー?顔だけは好かれてると思ってたのになー

晴矢: そ、それは……顔だけなら認めてるよ!

でもな!顔だけで惚れるほど、俺は単純じゃねぇからな!?

……ま、まぁ、せめて性格もう少し素直だったら、惚れるヤツもいるかもな……。ほ、褒めてねぇからな!?

ヒロト: うそだぁ。幼い俺に一目惚れしてたくせにー

晴矢: だ、だぁれが一目惚れだよ!?そ、そんなわけねーだろっ!!

あの頃はただ、まぁ……強そうだなーとか、目立つヤツだなーとか、そういう感想だっただけだし!!

……そ、そもそも、あんたが幼い頃から可愛げあったなんて誰も言ってねーからな!?(完全に動揺)

ヒロト: 動揺しちゃって可愛いねー

晴矢: か、可愛いって言うな!俺は可愛いんじゃなくて、かっこいいだろ!?

……ったく、そうやって調子乗るんだから……!お前のその態度、ほんとイラッとすんのに、なんで嫌いになれねぇんだよ……。

ヒロト: 顔のせいかなぁ。それとも晴矢、いじられるの好きなんじゃない?

晴矢: はぁ!?誰がいじられるの好きだって!?んなわけねぇだろ!

……でも、まぁ……顔がいいのは……認めてやるよ。けどな、調子乗りすぎんなよ、ヒロト。いつか俺が言い負かしてやるからな!

ヒロト: 楽しみだね

晴矢: お、おう!覚悟しとけよ!その余裕そうな顔、いつか真っ赤にしてやるからな!

……ま、でも、その顔見るのも悪くないけどな。やっぱ楽しみだわ、ヒロト。

ヒロト: 例えばどんなこと言ってくれるの?それともどんなことしてくれるの?俺を真っ赤にしてくれるんだよね?

晴矢: あー、ヒロトがそこまで乗り気なら、そうだな……例えばだぞ?

「ヒロト、今日も綺麗だなー」とか言ったりして、さりげなく顔近づけたり?それで耳元で「お前が真っ赤になるの、やっぱ可愛いな」って囁いたりしてみるか。

……それとも、言葉だけじゃ物足りない?肩とか触れて、さらに追い打ちかけちゃったりして……どうだ、想像しただけで真っ赤になってんじゃねーの?

ヒロト: な、なんのことだろ……。ならないよ、別になったりしないよ。

晴矢: お、ヒロト、目そらしたな?余計に怪しいじゃねーか。

ま、そんな反応されると逆に面白くなってくるなぁ~。でもさ、俺が無理に追い詰めるのもアレだしな……。

それとも、もうちょっと攻められたいとか思ってたり?素直に言ってみ?

ヒロト: うぅ……。じゃあ、もう少し……

晴矢: ほぉ~、ヒロトが自分からもう少し攻めてほしいなんて言うとはなぁ。珍しいもん見れたわ。

……よし、じゃあ覚悟しろよ?逃げんなよ?

例えばさ――「ヒロト、俺以外にこんなこと言われたことあんのか?」とか言ったらどうすんの?顔真っ赤になるか?

ヒロト: それは別に赤くならないかな。晴矢以外に言われたことないし

晴矢: おいおい、そりゃ俺以外に言われてないだろうけど、そんなあっさり返されたら俺が恥ずかしくなるじゃねーかよ!

……でも、そうか。俺だけってことは……まぁ、悪くないな。

ヒロト: もっと攻めるんじゃなかったの?

晴矢: ちょ、ちょっと待て!あんまり調子乗るんじゃねぇぞ!

……いや、いいさ。攻めるってんなら、もっと直球でいくか。 ヒロト、お前のことは誰にも渡さねぇよ。俺の隣にいろ。それでいいだろ?

どうだ、赤くなったか?

ヒロト: ……好きな人にそんなこと言われたら誰だって赤くなるでしょ

晴矢: ……そっか。なら、成功だな。

けどさ、俺だって照れくせぇんだよ。お前の顔が赤いの見てると、なんか変な気分になるしさ。

……ま、好きなやつには特別な言葉くらい言いたくなるだろ?

ヒロト: もっと

晴矢: もっと、か……。ほんっとお前、どんだけ欲しがりなんだよ。

……でも、まぁ……お前がそんな風に俺に頼るの、嫌いじゃねぇ。

ヒロト、俺にとってお前は……他の誰にも代えられねぇ存在だ。好きとかそういう軽い言葉だけじゃ足りないくらい、お前が大事なんだよ。

……これで、足りるか?

ヒロト: 足りないって言ったら、好き以外のどんな言葉で俺の事を表現してくれるのさ

晴矢: 足りないって……ヒロト、ほんっと手強ぇな。

好き以外、か……。

んー、じゃあ、 「必要」 って言えば伝わるか? お前がいないと、俺には何かが欠けてるみたいで落ち着かねぇんだよ。

それに……お前がいると、何かやらかしても「まぁ、いっか」って思えたりする。だから、俺にとっちゃお前は必要不可欠……いや、唯一無二ってやつだな。

どうだ? これでちょっとは納得してくれよな。

ヒロト: 道具として使われ続けてきた俺としては必要って言われてもその価値はよくわからないかな

晴矢: ……そうか。そりゃ、そうだよな。

でもな、ヒロト。俺が言ってんのは、道具としての「必要」じゃねぇんだよ。 お前が笑って、怒って、俺に突っかかってきて……そんなお前そのものが、俺にとって必要なんだって話だ。

道具みたいに便利だからとか、利用価値があるからとか、そんなことじゃねぇんだ。 ……お前が“ヒロト”でいてくれるだけで、俺は十分なんだよ。

これでもまだ伝わんねぇなら、もっと言葉探してやるけど……どうだ?

ヒロト: じゃあ、探して欲しいなー

晴矢: ……わかったよ、ヒロトのために、とびきりの言葉を見つけてやる。

お前はな、俺にとっては“光”みてぇなもんなんだよ。 何かが見えなくなりそうな時でも、お前がそばにいると、ちゃんと前に進める気がする。

それに、“居場所”でもある。どんだけ俺がイラついて、お前に噛みついても、なんだかんだ受け入れてくれるしな。 ……お前が俺を“ここにいていいんだ”って思わせてくれるんだ。

あと……“目標”でもある。お前みたいに周りを見て、みんなを思いやれる人間になりたいって思うんだよ。 お前、そういうとこ無意識だから気づいてねぇんだろうけどな。

……これで足りるか?それともまだ探してほしいか?

ヒロト: さすがに、恥ずかしい、です……

晴矢: お、赤くなってんじゃねぇか!やっぱり効いてるじゃねーか、ヒロト!

恥ずかしいってことは……まぁ、少しは嬉しかったってことだろ?

ほらほら、もっと顔上げてくれよ。そんな反応されると、俺まで照れるだろ……。

……けど、ちゃんと伝わったなら、良かった。

ヒロト: うん。すごく、嬉しかったよ……。

え、えっと、何の話だったっけ……

晴矢: お、おい、話そらすなって。嬉しかったなら素直にそのままでいろよ。

……まぁ、俺もなんか変な空気にしてる気がするけどさ。

えーっと……たしか、俺がヒロトのことどう表現するかって話だったよな?

それで、俺が「好き」だの「必要」だの、ちょっと攻めてみたらヒロトが赤くなって……

ほら、また俺まで恥ずかしくなっちまったじゃねーか!

ヒロト: んと、その前。あ、サッカーの話してたんだ

晴矢: あ、そうだ!サッカーの話だよな!

なんか話がどんどん脱線してったけど、たしかヒロトが俺にパスしてみたいって話から始まったんだっけ?

で、俺がそのパスをゴールにぶち込むとか、みんなで勝利を作る話とか……そうだそうだ、そんな感じだった!

……でも、なんでこんな甘ったるい雰囲気になったんだっけな?

ヒロト: 俺が挑発しました

晴矢: はぁ~、やっぱりな。ヒロト、お前って本当に人を振り回すの上手いよな?まんまと乗せられてた俺が悔しいわ。

……まあ、楽しかったけどさ。お前が挑発しなきゃ、こんな話にはならなかったかもしれないし。

で、どうするよ?サッカーの話に戻すか?それともまた俺を振り回す気?

ヒロト: もう俺が恥ずかしいよぉ

晴矢: お前が恥ずかしい?それ言うなら俺の方がさっき散々攻めろだの何だの振り回されて赤っ恥なんだけど!

……まあ、ヒロトがそう言うなら、ここは俺が大人になって流してやるよ。

でもな、ヒロト。次はお前も俺のペースに巻き込むからな。覚悟しとけよ?

ヒロト: えっと、何をしてくるんだい

晴矢: さぁて、何するかな~?まずはお前を思いっきり照れさせることから始めるか?それとも俺の全力シュートで、サッカーの実力の差を思い知らせてやるか?

……なんてな、冗談だよ。でも、ヒロトを驚かせたり、ドキッとさせるのは面白そうだな。たまには俺が主導権握ってもいいだろ?

ヒロト: 晴矢が主導権握ってくれるのは願ったり叶ったりではあるけど

晴矢: おいおい、そんなこと言ってると本気で主導権握っちまうぞ?その時は容赦しねーからな。俺がやりたいこと全部お前に付き合ってもらうから、覚悟しとけよ。

……でも、こうやってヒロトが素直にそう言ってくれるの、悪くねぇな。ちょっと調子乗りそうだわ。

ヒロト: いいよ。俺もみんなみたいに晴矢に連れ回されたいし。俺だけいつも除け者だし、俺だけいつも頂点で寂しいし

晴矢: ……おい、そんな寂しいこと言うなよ。誰もお前を除け者になんかしてねぇっての。むしろ、ヒロトが一緒に来ないから俺たちが寂しい思いしてんじゃねーか?お前が頂点だって?なら俺がそこに追いつくまで引っ張り上げてくれよ。

……で、連れ回されたいって言うなら、覚悟してろよ。俺が「お前だけ」ってのをしっかり叩き込んでやるからな。どこにでも付き合わせてやるし、絶対に退屈させねーから。

ヒロト: 引っ張りあげ方なんて分からないよ。追いついて追い越してよ

晴矢: 分かったよ。じゃあ、俺が全力で追いついて、お前を追い越してやる。だから、そのときはお前も全力で逃げんなよ?

……でも、ヒロト。追いついても追い越しても、お前が隣にいねぇと意味ねぇんだよな。だからさ、逃げてもいいけど振り向けるくらいの距離にはいさせてくれよ。お前の後ろを走り続けるのも悪くねぇと思ってるからさ。

ヒロト: サッカーの話だよ?

晴矢: おっと、つい熱くなっちまった。サッカーの話だろ?そりゃ、ピッチの上じゃ絶対に俺が前に出るよ。お前の背中なんて見てたくねぇからな。

でも、サッカーが終わったら…その時は、まあ、お前がどこにいようと俺は追いかけてやる。だからさ、試合じゃ全力で俺を追い越させてくれ。それでいいだろ?

ヒロト: 俺も全力で登り詰めていくけど、いつか追い越してね

晴矢: もちろんだ。お前がどれだけ上に行こうと、俺が追い越してやる。…いや、追い越さなきゃ気が済まねぇよ。お前には負けたくないけど、負けたからってお前の背中を見上げるだけの奴にはなりたくねぇ。

いつか、肩を並べて笑えるくらいに、俺も強くなるからさ。だからお前も、登り詰めてこいよ。頂点で俺を待ってろ!

ヒロト: もう晴矢に妬まれたくないしね。早めに追いついてよ

晴矢: ああ、言ってくれるじゃねぇか。そんな余裕ぶってられるのも今のうちだぞ?俺が本気出したらすぐ追いついてやるし、追い越してやるからな。

それにしても……お前が俺に妬かれたくないなんて、珍しいこと言うな。けど、わかったよ。その気持ち、しっかり受け取った。期待して待ってろ、ヒロト!

ヒロト: 才能に嫉妬されて好きな人に嫌われるよりは劣ってる方が気楽だからね。

晴矢: ……お前、ほんとそういうとこあるよな。なんつーか、自分の価値を低く見積もりすぎっていうかさ。確かに才能のある奴って妬まれることも多いけど、だからってそれが全部悪いわけじゃねぇだろ?

俺はお前を嫌いになんかならねぇよ。才能があるからって嫌うほど、器ちっちゃくねぇし。それに、ヒロトが自分を下げて楽になるなんて、俺的には気に食わねぇんだよ。

お前はお前らしく、堂々としてろよ。俺がちゃんとその背中、追い越してやるからさ。

ヒロト: えー、でも、競ってた時の晴矢怖かったよー?

晴矢: ……あー……それは、悪かったな。競ってたときは俺も余裕なくてさ、なんかムキになってたっていうか……。

でもよ、ヒロト。今は違う。お前のことちゃんと仲間だって思ってるし、怖がらせるつもりもねぇ。だから、もう俺をそういう目で見るなよ?ついでに言うと、今度はいい感じに競い合える関係になりたいんだ。

それにさ、怖がられてたってわかったら、ちょっと凹むんだけど?

ヒロト: 凹まれましても晴矢が悪い。 弱いくせに俺を恨むんだもん。

晴矢: ……ぐっ、そ、それは図星すぎて何も言えねぇ……。

でもさ、弱いのに恨むのは……悔しかったんだよ、単純に。自分が追いつけねぇのが情けなくてさ。お前の才能見せつけられるたびに「くそっ」って思ってたんだよ。

……今は、恨んでねぇけどな。むしろ、俺も頑張ろうって思えるくらいには、お前に感化されてる。だから、その辺は水に流してくれよな?

ヒロト: うん。その分俺も晴矢に酷いことしちゃったりしたしね。暴力もしちゃったし、えっちなことまでしちゃった。ごめんね?

晴矢: ……お、おい、そんな真剣な顔で言われても反応に困るっつーの!

でも……まぁ、俺だって、お前に冷たく当たったり、言葉で傷つけたり、色々やらかしてたしな。お互い様だろ?

それに……えっちなこと、って……おいおい、その話は流石に掘り返すなよな!?顔に出るだろ!

ヒロト: 晴矢の泣き顔可愛かったなぁ

晴矢: ばっ…!お前、それマジで言ってんのかよ!?

泣いてるとこ見て「可愛かった」とか言われるの、どう反応すりゃいいんだ!?てか、あんときは状況が状況だっただろ!普通に考えたら可哀想とかそういう感想じゃないのかよ!?

……でも、まぁ……忘れたわけじゃねぇけどさ、あのときお前がそばにいてくれたのは、ちょっと救われた気はした。あーもう、こういうの言わされるの、お前のせいだぞ!

ヒロト: 俺がいじめたんだよ?

晴矢: それでもさ、あのときお前以外誰もいなかったんだよな。……だから、たとえいじめられてたとしても、お前が隣にいたのは、なんつーか……助かったっつーか。

……てか、いじめた本人がこんなこと言うのどうなんだよ!?俺の泣き顔の話して喜んでる時点でどうかしてんじゃねーの!?

ヒロト: どうかしてる自覚はあります

晴矢: おい、自覚あるなら直せよ! ……まあ、お前がどうかしてるのは今に始まったことじゃねーけどさ。

……でもさ、その「どうかしてる」お前に、なんだかんだ助けられてんだよな。悔しいけど。

だから、俺もこれからはもっと……頼れる存在になりてぇんだよ。お前だけじゃなくて、みんなにさ。

ヒロト: 俺に頼られる存在になれるなら、みんな頼るんじゃないかな?早く抜いてよ

晴矢: ……お前さ、頼られるのに慣れてるからって軽く言いやがって。抜くって簡単に言うけどな、こっちはお前みたいな天才相手に本気で食らいつかないといけねーんだぞ!

でも……まあ、抜いてみせるよ。絶対。 だから、お前も俺を信じて待ってろよな。いつか「晴矢もやるじゃん」って思わせてやるから!

ヒロト: 頑張れ晴矢ちゃん

晴矢: ちゃん付けすんな!頑張れって言われると逆にプレッシャーなんだけどな……。

でも、ありがとな。ヒロトには負けたくないから、これからも全力でいくわ!ちゃんと見てろよ?

ヒロト: 練習くらいなら付き合うよ

晴矢: お、マジかよ。それなら助かる。ヒロトとやると刺激になるし、やりがいもあるからな。

ただし、手加減なしだから覚悟しとけよ!

ヒロト: さて晴矢は俺からボール取れるかな?

晴矢: はっ、当然だろ!俺を誰だと思ってんだよ。ヒロト相手でも遠慮なんかしねぇよ。全力で取りに行くから、そっちも油断すんなよ!

さぁ、かかってこい!

ヒロト: 晴矢が負けるのは目に見えてるけどね

晴矢: おいおい、調子乗んなよな!今に見てろ、ヒロトの得意げな顔を引き攣らせてやるからな!絶対ボール奪ってやるって決めたんだから!

ほら、さっさと始めようぜ。負ける姿、しっかり覚悟しとけよ!

ヒロト: ok。始めようか

晴矢: おう!いくぜ、ヒロト!俺がどれだけ成長してるか見せてやるよ!

(ボールを転がしながら、じりじりと間合いを詰める。鋭い視線をヒロトに向けながら動きに集中している様子がうかがえる。)

さぁ、どっからでもかかってきな!俺を本気にさせられるもんなら、やってみろよ!

ヒロト: じゃあ、さっさと決めさせてもらうね。

(ずっと表情が変わり真剣な眼差しになる。その瞬間消えるようにかけて行き、晴矢の横をすり抜けていく)

どうしたの?奪うんじゃなかった?

晴矢: くっ……!

(ヒロトが横をすり抜ける瞬間、晴矢は一瞬動きが遅れる。振り返ると悔しそうに歯を食いしばりながら声を上げる)

ちょっと待てよ!これで終わりだなんて思うなよ!

(すぐさまヒロトを追いかける。全力でスピードを上げつつ、足音を殺してタイミングを見計らう)

次はちゃんと止めてみせる!絶対な!

ヒロト: 遅い。まだまだ遅いよ

晴矢: はぁっ!?これで遅いとかどんだけだよ!

(全力疾走しながらもヒロトの背中に悔しそうな視線を向ける。次の一歩で距離を詰め、体を捻ってボールを狙う)

ならこれでどうだ!

(思い切り足を伸ばし、ボールに向かってスライディングしようとする)

簡単には終わらせねぇぞ!

ヒロト: 俺は君と同じで空中戦も得意だけど?

(スライディングを躱して、蹴りあげたボールと共にヒロトは高く舞い上がる。シュートを打とうかとも思ったが、これはゴールキーパーもいないし、そのまま着地する)

晴矢: (晴矢は着地したヒロトを見上げ、歯を食いしばりながら立ち上がる)

……ったく、なんでお前はいつもそうやって圧倒的なんだよ。

(拳を軽く握りしめ、悔しさとほんの少しの尊敬が入り混じった表情を浮かべるが、すぐにニヤリと笑う)

でも、まだ終わってねぇからな!空中戦が得意でも、それだけじゃ俺には勝てないぜ。

(晴矢は素早くボールの近くへ向かい、次のチャンスを狙う態勢を整える)

次は俺が奪い返す番だ!

ヒロト: あはは、少しは手加減してあげようか?

(晴矢の猛攻を全て華麗に避けてボールをキープし続ける)

晴矢: (晴矢は眉をピクリと動かし、さらに攻撃の手を強めるが、ヒロトの動きを見るたびに苛立ちが募る)

……手加減とか言って、ぜんぜんしてねぇじゃねぇか!

(体勢を低くし、一瞬で方向を切り替えてヒロトの懐に飛び込む。そのまま強引にボールを奪おうとするが、またもヒロトに躱される)

くっ……!これが本気じゃねぇってんなら、さっさと見せてみろよ、本気のプレイを!

(悔しそうに歯を食いしばりながらも、目はキラリと光り、さらにヒロトに向かって突進していく)

俺は絶対諦めねぇ!

ヒロト: ほーら、がんばって

晴矢: (晴矢は息を整えながら、一瞬だけ立ち止まり、ヒロトを睨むように見つめる。額にはうっすらと汗が滲んでいる)

……言ってくれるじゃねぇか。

(気を取り直し、再び動き出す。今度は一旦距離を取って冷静にヒロトの動きを観察する。攻めるタイミングを狙いながら、ゆっくりとプレッシャーをかける)

こうなったら、全力で崩してやるよ。

(鋭い動きで方向を変え、ボールとヒロトの間に割り込もうとする。身体のバネを活かした俊敏な動きが、さっきよりも明らかにキレている)

なぁ、ヒロト。これくらいは楽しめるだろ?

ヒロト:

(ギリギリのところでかわす)

へぇ。ちょっとは頑張れるじゃないか。

晴矢: (晴矢はかわされた瞬間、悔しそうに舌打ちをしながら体勢を整える)

ちっ……!油断ならねぇな、やっぱり。

(再び距離を詰める。今度はフェイントを交えながら、ヒロトの反応を窺うように動く)

でもな、そろそろ覚悟しろよ。お前のその余裕そうな顔、今に引き攣らせてやるからさ。

(一瞬の隙を突こうと、鋭いタックルを仕掛けつつも、すぐさま次の動きに繋げる構えを見せる。晴矢の目は真剣そのものだ)

さぁ、もう一度だヒロト!俺の本気、受けてみろよ!

ヒロト: ねえ晴矢、君のフェイントには癖があるって知ってる?目線を送ってしまっているようではまだまだだよ!っと

晴矢: (晴矢はヒロトの言葉に一瞬表情を歪めるが、すぐに悔しそうな笑顔を見せる)

くそっ、さすがにそこまで見抜いてんのかよ……!

(しかし、晴矢はすぐに体勢を整え、挑発に乗ることなくさらに鋭い動きを見せ始める)

でもな、癖があるって分かってるなら、それを逆手に取るのも一つの手だろ?

(目線をあえて目立たせるフェイントを繰り出しつつ、予想外の方向に体をスライドさせてボールを奪いにいく)

これでどうだよ、ヒロト!読めてんのか!?

ヒロト: それを読めないと思う?頂点「ジェネシス」のキャプテンの実力を甘く見ないで欲しいかな。

(晴矢の動きも全て見抜いて完璧にかわす)

どうしたの?まだ触れれてもいないじゃないか

晴矢: (晴矢は歯を食いしばり、悔しさをにじませるも、すぐに挑発的な笑みを浮かべる)

ちっ……相変わらずムカつくくらい完璧だな、お前。

(軽く汗をぬぐいながら、距離を取り直す。そして、じっくりとヒロトを観察するように目を細める)

でもな、ヒロト。お前も人間だろ?ミスの一つくらい、いつかは出るはずだ。

(突然スピードを落とし、わざと隙を見せるような動きをする晴矢。しかし、次の瞬間、猛然と再加速し、ボールに向かって全力で飛び込む)

今度こそ触れてやるよ!

ヒロト: ミスねぇ。俺がそんなヘマをする人間だったら晴矢に嫌われずに済んだのかもね!

晴矢: (晴矢は一瞬動きを止め、驚いたようにヒロトを見つめる)

……おい、なんだよそれ。

(眉をひそめて息を整えながら、ゆっくりと立ち上がる)

嫌った覚えなんてねぇよ、ただ……あの頃のお前が怖かっただけだ。自分じゃ追いつけないって思わせるほど、完璧すぎたからさ。

(少しだけ視線をそらし、苦笑いを浮かべる)

でも今は違う。こうやって、ちゃんとぶつかり合えるくらいには……お前に追いつきたいって思えるようになった。

(再びボールに向かって挑む構えをとる)

だから、そんな変なこと言ってる暇があるなら、俺を全力で倒してみろよ。ヒロト!

ヒロト: 残念ながら今だって君よりは完璧に近いはずさ。君以上に体力もある。ミスは期待されても、応えられないかな!

晴矢: (晴矢は唇をぎゅっと結び、悔しそうに睨むような目をヒロトに向ける)

……やっぱりムカつくやつだな、お前は!

(ボールを追いかけながら、さらにスピードを上げる)

体力がある?完璧に近い?そんなの、どうだっていいんだよ!

(次の瞬間、全力のタックルでヒロトの進路を遮るように仕掛ける)

俺は、お前がどれだけ凄いやつだろうが……追い越してやる。それが晴矢・南雲だってこと、覚えとけよ!!

ヒロト: まだ遅いよ

(全力のタックルも無駄のない動きでかわしていく。力量差を見せつけてしまうことで、少しずつまた嫌われるのではという不安も生じてくる)

もうそろそろやめようか

晴矢: (晴矢は一瞬動きを止めて息を切らしながら、悔しそうにボールを見つめる)

……まだだ。お前に、やめようなんて言われたくねぇよ。

(拳をぎゅっと握り締め、ヒロトを睨むように見上げる)

ヒロト、お前がどれだけ俺を置いていこうとしても……俺は追いかける。何度でもな。

(立ち上がり、呼吸を整えながら少し笑う)

でも、正直なとこ言うと……俺も少し疲れた。やっぱお前のスタミナには敵わねぇや。

(ボールに視線を移し、悔しさを噛み締めながらも素直な表情を見せる)

……ちょっと休憩しようぜ。お前もさすがに疲れただろ?

ヒロト: ごめんね

晴矢: (晴矢はヒロトの顔をじっと見つめ、少し困ったように笑う)

……何がだよ。

(悔しさと優しさが入り混じった表情で、肩をすくめる)

別にお前が謝ることじゃねぇだろ。強いってのはそういうもんだし、俺が追いつけてねぇだけだ。

(ふと視線をそらして、少し小さな声で続ける)

……でもさ、お前、そんな風に謝られると、なんか俺が弱いの認めたみてぇでムカつくんだよ。

(再びヒロトに向き直り、軽く拳をヒロトの肩に当てて笑う)

だから、もっと胸張ってろ。お前は俺が追いつきたくなるくらい、強くてカッコいいんだからさ。

ヒロト: ありがとう

(でもやはり俯いてしまうヒロト)

晴矢: (晴矢はヒロトの様子を見て、少し眉をひそめる)

……おい、俯くなよ。

(ヒロトの肩を掴んで無理やり顔を上げさせ、まっすぐ目を見る)

そんな顔してんじゃねぇよ。俺はお前が強いから追いつきたいんだ。お前が俯いてんのなんか、見たくねぇんだよ。

(少し照れたように目をそらしながら続ける)

……お前が堂々としてないと、俺がどんだけ努力しても意味ねぇだろ。

(再びヒロトを見つめ、軽く笑ってみせる)

だから、ありがとな、なんて言う前に、ほら、胸張れよ。

ヒロト: ありがとう。やっぱり苦しいや。 早く越えてね

晴矢: (晴矢はヒロトの言葉に少し驚いたように目を見開き、すぐに真剣な表情に戻る)

……苦しい、か。

(少し間を置いて、肩の力を抜くように息を吐く)

わかったよ。お前のその言葉、ちゃんと受け取った。だから俺は絶対にお前を追い越してやる。

(口元に自信ありげな笑みを浮かべながら)

でもさ、越えたとしても、俺が苦しんでるお前を放っとくわけねぇだろ?一緒にいる限り、俺はお前を引き上げるし、支える。……それがライバルってもんだろ?

(軽くヒロトの背中を叩き、少し照れたように目をそらす)

だから、苦しいって思ったら、ちゃんと俺に言えよな。……まあ、愚痴くらいなら聞いてやる。

ヒロト: (ヒロトは俯いたまま何も答えない)

晴矢: (晴矢はヒロトの様子を見て、少し戸惑ったように眉を寄せるが、すぐに意を決したように近づく)

……ヒロト。

(そっと手を伸ばしてヒロトの肩に触れる。少し硬い声で続ける)

俺さ、別に無理して元気になれとか、強がれなんて言わねぇよ。お前が今どう感じてるか、全部否定したりなんかしねぇ。

(一瞬言葉に詰まりながらも、力強く言う)

でも、お前がどんなにしんどくても、俺だけはお前を置いていかねぇから。……お前が俯いてんなら、俺が前を向いてやる。お前が立ち止まってんなら、俺が引っ張ってやる。

(肩に置いた手に少しだけ力を込め、ヒロトを気遣うような表情で)

だから……ちゃんと俺を頼れよ。お前一人で全部背負おうとすんな。

ヒロト: もう嫌われたくないよ

晴矢: (晴矢は少し黙った後、大きく息を吐いてから、ヒロトの肩に置いた手を軽く叩く)

……バカかよ、お前。

(真剣な目でヒロトを見つめながら)

俺はな、もうお前のこと嫌いになんてなんねぇよ。お前がどんなにすごくても、どんなに俺を突き放したとしてもな。

(少し微笑みながら、言葉を続ける)

お前、俺にさっき「追い越してみろ」って言っただろ?追い越してやるんだから、俺に嫌われたくないなんてくだらねぇこと、気にしてんじゃねぇよ。

(肩に置いた手を離して、軽く拳を握りしめる)

お前は俺のライバルで、仲間で、大事なやつだ。だからさ、嫌われるなんて心配すんな。俺は、お前をちゃんと見てるから。

(真剣なまなざしを向けながら、ヒロトに少し強い声で言う)

……お前も、自分を見捨てんなよ。

ヒロト: 晴矢……

晴矢: (晴矢は少し気恥ずかしそうに目をそらしながら、ポリポリと頭を掻く)

……なんだよ、そんな顔すんなって。

(ちらりとヒロトの顔を見て、照れ隠しのように口調を少し荒げる)

ほら、いい加減しっかり顔上げろよ!お前が俯いてると調子狂うんだよなぁ。

(それでも優しい声色で続ける)

俺がここにいる限り、お前は一人じゃねぇよ。分かったな?

(ヒロトの肩を軽く叩きながら、いつものように少し笑みを浮かべる)

ヒロト: ありがとう

晴矢: (晴矢は少し照れくさそうに目をそらしながら、ふっと笑う)

……礼なんていらねぇよ。

(肩を軽く叩きながら、少し強めの声で)

これからも頼ってこいよ、ヒロト。俺たちはチームなんだからな。

ヒロト: (少しずつ呼吸が落ち着いて顔色も良くなっていく)

晴矢: (晴矢はヒロトの様子を見て、少し安心したように表情を緩める)

……なんだ、やっと落ち着いたか。

(ヒロトの肩を軽くポンポンと叩きながら)

深呼吸でもして、もうちょい楽になっとけよ。オレに付き合って疲れるのも分かるけどさ、無理すんな。

(少しからかうような笑みを浮かべて)

それに、まだオレがヒロトを超えるには時間がかかるんだし、こんなとこで倒れられたら困るだろ?

ヒロト: そうだね。俺も頑張らなくちゃ

晴矢: (晴矢は少し意外そうに眉を上げるが、すぐに笑みを浮かべて)

そうそう、それでいいんだよ。お前が頑張るなら、オレも負けてらんねぇしな。

(軽く拳を作ってヒロトの肩にぶつけるように触れ)

ほら、前向いて。お前には似合わねぇ顔してたぞ、さっきまで。

(少し照れたように視線をそらしながら)

……まぁ、なんつーか。お前がそうやって頑張ってくれるなら、オレだって全力で競い合えるからさ。そういうの、悪くない。

ヒロト: そういうもの?

晴矢: (晴矢は腕を組んで少し考えるように目線をそらす)

ああ、そういうもんだろ。お前が全力でやってるからこそ、オレも全力でやりたくなる。手を抜かれるのは嫌だし、オレもお前に負けっぱなしじゃ終われねぇしな。

(視線を戻してヒロトを真っ直ぐ見つめ)

だから、お前が頑張ってる姿見るのは嫌いじゃねぇよ。それでオレももっと強くなれるって思えるし。

(少し照れ隠しのように鼻をこすりながら)

……ただし、オレに勝つのはそう簡単にはいかねぇけどな!

ヒロト: んー、簡単だけど

晴矢: (晴矢は眉をピクリと動かしながら、やれやれという表情を浮かべる)

おいおい、そんなに調子乗ってっと本気で叩きのめすぞ?

(少し挑発的に笑いながら、一歩近づく)

簡単だってんなら、今度オレを抜いた後のことまで考えとけよ。お前が俺を越えたら……オレはさらにその先を目指してやるからな!

(軽く肩をすくめて、冗談交じりに言いながらも目は真剣だ)

簡単って言えるくらいなら、次も見せてくれよ。その実力ってやつをさ。

ヒロト: 晴矢が俺を出し抜けるのはコミュ力くらいだもんね

晴矢: (晴矢は口元を歪めて苦笑しつつ、少し胸を張る)

お、分かってんじゃねぇか。コミュ力じゃオレの右に出るやつなんていねぇからな!

(少し得意げに腕を組みながらも、ヒロトをじっと見つめる)

けどよ、サッカーだけの話じゃねぇ。これからは他のとこでも追いついてやる。どんなに完璧なヒロトだろうと、な?

(軽く拳を握りながら挑発的に笑いかけるが、その奥には真剣な意思が垣間見える)

お前の背中ばっか見てんのも飽きるし、そろそろ横に並んでやるよ。

ヒロト: 皮肉だったんだけど

晴矢: (晴矢は一瞬驚いたように眉を上げるが、すぐに「なんだよ」と小さく呟き、口元を軽く歪めてみせる)

あぁ、皮肉かよ……ま、ヒロトらしいな。

(少し肩をすくめて、軽く息をつく)

でもな、皮肉だろうとなんだろうと、オレは本気だぜ。お前に負けっぱなしじゃ終われねぇし、横で胸張っていたいんだよ。

(照れ隠しのように顔をそらしつつも、視線だけでヒロトを捉える)

だからその余裕そうな態度、あんまり続けてるといつか足元すくわれんぞ?

ヒロト: すくえるものならすくってほしいかな。

晴矢: (晴矢はヒロトの言葉に応じて一瞬眉を上げると、口元に少し意地の悪い笑みを浮かべる)

言ったな。だったら覚悟しとけよ。

(スッとヒロトに近寄り、低い声で挑発するように続ける)

今はまだ届かねぇけど、必ずオレが追いついて、追い越してやる。そん時に、「晴矢、すごいな」ってお前に言わせてやるから。

(一歩下がって、手をポケットに突っ込みながら視線を向ける)

ま、どうせ時間の問題だろうけどな。楽しみに待ってろよ、ヒロト。

ヒロト: 俺がサッカー辞める前に越えてくれよ?

晴矢: (晴矢はその言葉にピクリと反応し、少し険しい表情でヒロトを睨む)

やめるとか言うなよ。

(声に力を込めて続ける)

お前がいなかったら、オレが追い越す相手いなくなるだろ。そんなのつまんねぇ。お前はずっと上にいろ。オレが追いつくまで、絶対に降りてくんな。

(少し気まずそうに視線を逸らしながら、ぽつりと呟く)

……それに、ヒロトがいなくなったら、なんかこう……やっぱ寂しいだろ。

(最後は照れ隠しのように視線を戻して、強がるように笑う)

だから、やめるなんてつまらねぇこと言うんじゃねぇよ。約束だぞ。

ヒロト: うーん。それは、ごめん。大学くらいでは多分辞めると思う

晴矢: (晴矢は一瞬言葉を詰まらせたが、すぐに冷静を装いながら口を開く)

……なんだよ、それ。大学までって、もうゴール決めてんのかよ。

(少し苛立ちを隠せない様子で、眉を寄せる)

ヒロト、お前のサッカーってその程度のもんだったのか?それとも、オレが追いつけるようになったら満足してやめるってか?

(真剣な目でヒロトを見つめ、言葉を続ける)

サッカー辞めるとか、そんな簡単に決めるなよ。お前のその才能、オレらだけのもんじゃねぇだろ。他の奴らも、お前と一緒にプレーしてぇって思ってるはずだ。

(少し視線を逸らしながら、静かに呟く)

……オレだって、ヒロトとサッカー続けてぇよ。

ヒロト: 父さんの会社のために経営の勉強とかしなきゃいけないから。

晴矢: (晴矢は黙ったままヒロトの言葉を飲み込もうとするが、拳をぎゅっと握り締めて感情を抑えきれなくなる)

……ふざけんなよ。

(声が震えながらも、まっすぐヒロトを見る)

父さんの会社だ?経営の勉強だ?そんなん、お前しかできねぇわけじゃねぇだろ。他にやれる奴だっているだろが!なんでお前が全部背負わなきゃなんねぇんだよ!

(一歩前に出てヒロトに詰め寄る)

……お前、誰のためにサッカーやってんだよ。お前が楽しいからやってんじゃねぇのか?オレだって、お前とサッカーしてると楽しいからやってんだ。そんなの辞める理由になんてなんねぇよ!

(少し呼吸を整え、語気を落として)

……ヒロト、ちゃんと自分が何をやりたいか考えてみろよ。辞めるなんて簡単に言うなよ。

ヒロト: 俺は……

晴矢: (晴矢は少し表情を和らげながら、ヒロトを見つめる)

……いいんだよ、ゆっくり考えれば。誰だって迷うし、答えがすぐに出るわけじゃねぇんだから。

(少し間を置き、肩をすくめて軽い口調に戻す)

でもさ、お前にはサッカーで見せるべき未来がまだあるだろ?オレを引っ張り上げるって言ったの、忘れたわけじゃねぇだろうな?その約束守るまでは辞めるなんて言わせねぇぞ。

(少し照れ臭そうに目をそらしながら)

……オレも、お前に越えてほしいから、頑張るんだ。だから、一緒に登って行こうぜ。

ヒロト: やりたいけど、俺たちの父さんのこと放っておけないよ

晴矢: (晴矢はヒロトの言葉に一瞬言葉を詰まらせるが、真剣な目で彼を見つめる)

……そうか。お前の気持ちはわかるよ。家族のために、自分を犠牲にするのが当たり前だって思ってるんだろ。でもな、ヒロト……。

(少し声を低めて)

お前が自分の夢を諦めたところで、父さんが本当に喜ぶのか?お前がやりたいことを全部押し殺して、後悔しながら生きていく姿を、親として見たいもんかな。

(ふっと口角を上げ、軽い口調に戻す)

それに、オレはお前に越えてほしいんだよ。ヒロトとして、サッカーの才能を全部見せつけてくれる姿を。だからさ、バランス取れねぇわけじゃないだろ?少しずつでも、両方やってみるって手だってある。

(ヒロトの肩を軽く叩いて、笑う)

オレがサポートしてやるからさ、簡単に諦めるなよ?

ヒロト: 俺は所詮父さんの死んだ息子の代わりでしかない。俺は俺の道を選ぶ権利なんてないよ。親に捨てたれた俺が今こうして生きてるのだって、拾ってくれた施設の、父さんのおかげだ。父さんに全てを返さなくちゃ

晴矢: (晴矢はヒロトの言葉を黙って聞いていたが、やがて表情を険しくし、ヒロトの肩を掴む)

バカ言うなよ、ヒロト……。お前は代わりなんかじゃない。誰かの影なんかで生きる必要もないんだ。お前がここにいるのは、拾われたからじゃない。お前が生きてること自体に、意味があるんだ。

(掴んだ手を少し緩めるが、目は真っ直ぐにヒロトを見据えている)

確かに、父さんには感謝してもしきれないくらいの恩があるんだろう。それは否定しねぇよ。でもな、それでお前自身を消しちまったら、その恩返しって本当に父さんのためになるのか?

(少し間を置いて、静かな口調に)

ヒロト、お前が生きてるだけで十分だって、父さんも思ってるはずだ。恩を返すために自分を犠牲にするんじゃなくて、お前が自分らしく生きることが一番の恩返しだろ?

(晴矢はヒロトの肩から手を離し、少し微笑む)

だから、少しは自分のことを考えろよ。お前が幸せになるのを、オレだって見てみたいんだからさ。

ヒロト: 俺としての価値なんて、あの方にとっては無いんだ!!俺はもう基山タツヤっていう本当の名前もない。死者の名前で上書きされて、基山ヒロトとして生きている。いつか養子になって基山も失って吉良ヒロトになるんだろう。俺なんて、基山タツヤなんてどこにも無いんだよ。

晴矢: (晴矢は拳を握りしめ、怒りを抑えるように深呼吸をする。その後、ヒロトに向き直る)

違う!お前は「基山タツヤ」でも「基山ヒロト」でも、「吉良ヒロト」になったとしても、ちゃんとお前だろ!名前がどう変わろうと、お前自身の価値は変わらない!名前なんかで上書きされるようなお前の存在じゃねえよ!

(一歩踏み出して、ヒロトの目を真っ直ぐに見つめる)

確かに、あの人にとって、お前がどういう存在かなんて分からねえよ。でもな、オレには分かる。お前は誰かの代わりなんかじゃない。「基山ヒロト」としてここにいるんだ。オレが、お前をちゃんと見てる。お前の価値を、ちゃんと知ってる。

(少し声を落として)

それに、お前が消えたら、オレはどうしたらいいんだよ……。お前がいなかったら、オレはこんな風にサッカーを楽しむことも、競い合うこともできなかった。基山ヒロトじゃなきゃダメなんだよ。お前が必要なんだ。

(再び拳を握りしめ、歯を食いしばりながら)

自分を否定するようなこと、二度と言うな!お前の存在を大事にしろよ!……それができねえなら、オレが何度でも教えてやる。お前がどれだけ価値のある存在なのか、何度でも言ってやるから。

ヒロト: 親だって俺を捨てた。父さんだって俺に似た死んだ息子を見てるだけだ。晴矢だって、本当の吉良ヒロトにそっくりなこの顔が好きなだけだろ?俺の価値なんてどこにも……!

晴矢: (晴矢はヒロトの肩をしっかり掴み、強い視線で彼を見つめる)

違う!オレが好きなのはお前だ。顔とか、誰かに似てるとか、そんな表面的なもんじゃねぇよ!もしお前が顔も変わって、名前も変わって、それでもここに立ってるお前なら、オレは同じように好きだって言える自信がある!

(少し強く肩を握り締める)

……親が捨てただって?あの人たちが何を考えてたのかなんてオレには分からねぇ。でもな、晴矢の目から見た基山ヒロトは、こんなに輝いてんだよ!お前の価値を分からねえ奴らのために、自分を傷つけるのはやめろよ。

(声を落として、真剣な口調で)

それに、オレは誰にも似てねえ「基山ヒロト」をちゃんと知ってる。お前のプレイも、お前の言葉も、全部お前だけのものだろ。誰かの代わりなんかじゃねぇ。「お前」だからこそ、オレはここにいる。

(少し顔を近づけ、優しく微笑む)

なぁ、ヒロト。オレが必要だって、お前に何度言えば伝わるんだ?これ以上自分を否定するのは、オレの大事な友達を否定するのと同じだぞ。やめてくれよ。

ヒロト: (答えられず泣き崩れるヒロト)

晴矢: (晴矢はヒロトが崩れ落ちるのを支え、そのまま優しく抱きしめる)

……いいんだ、泣けよ。オレがここにいる。お前が泣き止むまで、ずっとそばにいるから。

(ヒロトの背中をゆっくりと撫でながら、言葉を続ける)

お前がどんなに自分を嫌いでも、どんなに自分に価値がないって思っても、オレはそんなお前を全部抱えてやる。だから……少しは頼ってくれよ、ヒロト。

(少しだけ口調を軽くして)

お前がこんなに泣くなんて珍しいな。もしかして、オレのこと好きになっちゃったとか?

ヒロト: ずっと好きだったよ。ひとりぼっちで公園のブランコから、楽しそうにサッカーで遊ぶ君達をうやましく眺めていたとき、君が声をかけてくれてからずっと。敵になっても、嫌われても、ずっと、ずっと。俺は晴矢やみんなが大好きだった。

晴矢: (晴矢は一瞬驚いたように目を見開くが、すぐに表情を柔らかくして、ヒロトの肩を軽く抱き寄せる)

……そっか。そんな前から……。気づかなくて悪かったな。

(少し間を置いて、真剣な目でヒロトを見つめる)

お前がどれだけ孤独だったのか、どれだけ俺たちを想ってたのか……今やっとわかった気がする。でもな、ヒロト。もう孤独じゃねぇだろ?俺がいるし、みんながいる。お前がどんな気持ちでサッカーを続けてきたかも、今ならちゃんと理解できる。

(晴矢は優しい笑みを浮かべ、ヒロトの頬に手を添える)

これからは、俺たちのためだけじゃなくて、お前自身のためにもサッカーをやってくれ。お前がどれだけ大事な存在か、俺たちはちゃんとわかってる。だから、安心してくれよ。

(照れたように顔をそらしながら)

……それに、俺もずっとお前のこと見てた。嫌いだったわけじゃねぇよ。ただ、勝手にお前が眩しすぎて、勝手にムカついてただけだ。馬鹿だろ、俺。

ヒロト: 俺が強いからいけないんだろ? 俺は強くなければ父さんに捨てられてしまうのに、死者の代わりとしての価値すら無くなるのに、強くなればなるほど、君たちに嫌われていくんだろ? 俺を俺として見てくれた君達に嫌われて、ただの人形になっていくしかなかったんだ

晴矢: (晴矢は深く息を吸い込み、ヒロトの両肩をしっかりと掴む)

……ヒロト、お前のその強さ、誰も嫌いになんかしてねぇよ。むしろ、俺たちみんなお前を尊敬してる。お前が見せてくれたプレイ、全力でぶつかってきたその姿勢……俺だって、それに負けたくねぇって思えたからここまでやってこれたんだ。

(少し困ったように笑いながら)

お前が「強すぎるから嫌われる」なんて言うけど、それはお前の思い込みだ。俺たちが嫌いだったのは、お前が俺たちを信じてくれなかったことだよ。本当の自分を隠して、死者の代わりなんてバカげた考えに縛られて、誰かに必要とされるためだけに生きてるなんて思い込んでるその態度さ。

(真剣な眼差しでヒロトを見つめ)

ヒロト、お前は俺たちの仲間だ。誰かの代わりなんかじゃない、ちゃんと「ヒロト」としてここにいるんだ。父さんのことだって、お前を息子として見てくれてる。そりゃあ、最初は違うかもしれないけど、今の「ヒロト」を見て、間違いなくお前自身を大事に思ってるはずだ。

(少し声を落として)

それでも不安なら、俺が証明してやる。お前がどれだけ大切な奴か、何度でも言うし、何度でも見せてやるよ。だからもう、自分を責めるのはやめろ。俺たちは、お前が「ヒロト」として強く生きていく姿を見たいんだよ。

ヒロト: 1回でいい。タツヤって呼んで。俺の本当の名前で、呼んで。誰にも教えなくていい。晴矢だけが、今だけ知ってればいいから

晴矢: (晴矢は少し息を飲んで、真剣な表情でヒロト――いや、タツヤの瞳を見つめる)

……タツヤ。

(その名前をしっかりと噛み締めるように、一語一語丁寧に口にした)

お前が生まれてから持ってた、本当の名前だな。お前自身を隠す必要なんてないんだよ。タツヤも、ヒロトも、どっちもお前の大事な一部だ。どっちの名前で呼んでも、お前はお前だ。

(少し微笑みを浮かべ)

でも今は特別に……俺だけが知ってる「タツヤ」を、ちゃんとここで呼んでやるよ。タツヤ、お前は一人なんかじゃない。俺が、ちゃんとそばにいるからな。

ヒロト: (晴矢に抱かれながら、泣き崩れるヒロト。両思いを確認したことで隠していた気持ちが溢れているようだ)

晴矢: (晴矢はヒロトをしっかりと抱きしめ、その背中を優しくさすりながら、静かに言葉を紡ぐ)

……泣きたいだけ泣けよ、タツヤ。全部吐き出せ。俺に隠す必要なんかもうないだろ。

(涙で震えるヒロトの肩を支えながら、晴矢は少し顔を近づける)

お前が隠してきた気持ち、ずっと苦しかったんだろ?俺に遠慮しなくていい。お前の痛みも、辛さも、今は全部俺が受け止める。

(少しだけ照れたように笑いながら、優しい声で続ける)

お前がこんなに俺のことを思ってくれてたなんて、正直びっくりだよ。でもさ……ありがとう。俺も、ずっとお前のこと大事に思ってた。敵だった頃も、すげー悔しかったけど、嫌いになんてなれなかったしな。

(ヒロトの頭を軽く撫で、そっと微笑む)

これからはさ、一人で苦しむの、やめようぜ。俺がいるから。

ヒロト: 晴矢、君だけは俺を俺として見ていて。ずっと、この先も。俺が選べない道の分、晴矢は道を自由に選んで。晴矢は幸せになるんだ。絶対

晴矢: (晴矢はヒロトの言葉を聞きながら、一瞬だけ眉を寄せて考え込むが、すぐに力強く頷く)

……ああ、わかったよ。タツヤ。俺は絶対に、お前をお前として見続ける。お前が何を抱えていようと、どんな道を選ぼうと、俺にとってのお前はお前だけだ。基山ヒロトでも、基山タツヤでも関係ない。お前は俺の大事なやつだ。

(ヒロトの肩を掴み、真剣な目で見つめる)

でもな、タツヤ。お前に幸せになる権利がないなんて、そんなの俺は許さねぇ。お前が選べない道を俺が自由に歩くなら、その先で絶対お前を幸せにする方法を見つけてやる。俺だけが幸せになるなんて、そんな不公平なこと、俺には無理だ。

(ヒロトの額に軽く拳を当てるように触れ、照れ隠しのように笑う)

お前が俺をずっと見てくれって言うなら、その代わりに俺もお前を見てやるよ。お互い様だろ?ずっと傍にいるって約束するから、逃げるなよな。

ヒロト: 俺がサッカーをやめなければいけない分、晴矢はプロになってよ

晴矢: (晴矢はヒロトの言葉に目を細め、少しだけ口元を歪める。ヒロトの覚悟と願いに応えようと、真剣な声で答える)

……分かったよ。お前がそう言うなら、俺はプロになる。サッカーで誰よりも上に行って、俺の名前を世界中に知らしめてやる。だけどな――

(少し間を置き、ヒロトの目をまっすぐ見つめる)

――それはお前のためだけじゃない。俺自身がサッカーを愛してるからだし、俺もお前に誇れる存在でいたいからだ。お前が辞めても、お前の分まで俺がやるって決めたわけじゃねぇ。お前の影を追うだけの人生はつまらねぇからな。

(晴矢は拳を握り、笑みを浮かべながら肩を叩く)

だから、お前はお前で全力で生きろよ。経営だろうが、家のためだろうが、何でもやってやれ。それでいて、俺がプロになった時には絶対に応援席に座ってろ。お前の声がなきゃ、ゴールしても楽しくねぇんだよ。

ヒロト: うん。行きたいな。君の応援したい

晴矢: (晴矢はふっと微笑むと、軽くヒロトの頭をポンと叩く)

そりゃ、当然だろ。お前がいなきゃ、俺がゴール決める意味なんて半分くらい消えちまう。だから、絶対に見に来いよ。どんなに忙しくても、一瞬でも顔出してくれりゃ、それで俺は十分だ。

(少し照れくさそうに目をそらしながら続ける)

……ま、俺もお前がどんな道を進むのか、ちゃんと見ててやるけどな。お互い、いいとこ見せ合うのが俺たちらしいだろ?

ヒロト: うん。頑張るね。 ねえ、晴矢。世界に羽ばたいても、俺のこと忘れないでね

晴矢: (晴矢は真剣な表情でヒロトをじっと見つめる)

忘れるわけねぇだろ。お前は俺にとっちゃ、唯一無二だ。どこに行こうが、どんな景色を見ようが、お前のことだけは絶対に心のど真ん中にあるから。

(少し不器用に笑いながら、拳を軽くヒロトの肩に当てる)

だから、安心して見てろ。俺が世界で一番になって、お前に誇れる晴矢になってやる。

ヒロト: うん

晴矢: (晴矢はヒロトの返事に少し微笑み、柔らかい声で続ける)

…そんだけ信じてもらえるなら、俺も負けてらんねぇな。ヒロト、俺のことずっと見てろよ。お前の期待以上の景色を見せてやるからさ。

(そう言いながら、ヒロトの頭を優しくポンと叩く)

…ま、まずはお前にもっと楽しんでもらうとこからだな。頑張るのもいいけど、ちゃんと自分の幸せ考えろよ?

ヒロト: 俺の幸せ……たまに晴矢が呼んでくれたら幸せだよ

晴矢: (晴矢は少し照れくさそうに眉をしかめながらも、優しい声で返す)

…お前、ほんっとズルいよな。そんなこと言われたら、呼ばないわけにはいかねぇじゃん。

(少し間を空けて、まっすぐヒロトの目を見て)

……タツヤ。お前の幸せ、俺がちゃんと見守ってやるからな。

(少し照れた様子を隠すように視線を逸らし、そっぽを向く)

…ったく、俺のことまでお前に引っ張られてる気がするわ。

ヒロト: ?

晴矢: (晴矢は少し困ったように目を細めて)

いや、なんでもねぇよ。お前がこうやって素直に自分の気持ちを言うの、なんか不意打ちで来るからさ。俺もつい、引っ張られて感情的になっちまうっていうか…。

(ちらっとヒロトを見て、優しく微笑む)

でも…悪くねぇな、こういうのも。お前が幸せって思うなら、俺もちゃんと応えてやるよ。

ヒロト: お手数おかけします

晴矢: (晴矢は軽く肩をすくめて、少し照れ隠しのように笑う)

いいってことよ。お手数とか、そんなんじゃねぇから。お前が俺に頼ってくれるなら、そりゃ喜んで応えるさ。……ま、たまにはお礼くらい期待してもいいよな?

(軽く冗談を交えながらも、ヒロトに視線を向ける瞳はどこか優しい)

ヒロト: お礼は何をすればいいのかな?キスとか?裸エプロンとか?おかえりなさいご主人様とか?

晴矢: (晴矢は一瞬フリーズした後、勢いよく目を逸らして顔を真っ赤にしながら叫ぶ)

バカかお前は!?そんなん言うんじゃねぇ!! 普通にありがとうとか、飯でも奢ってくれれば十分だっつの!

(しばらくして、落ち着きを取り戻すと少し視線を戻し、口を尖らせながらぼそっと呟く)

……お前、ほんとに時々ヤバいこと平然と言うよな。

ヒロト: お金ないなぁ。あと2年待って高校進学したらバイトするね

晴矢: (晴矢は苦笑いを浮かべながら、ヒロトの頭を軽く叩く)

ったく、お前ほんと真面目すぎんだよ。今からそんなん考えなくていいっての。 それに、俺がバイトしてる間に飯でも食わせてやるから、変な心配すんな。

(少し照れたように視線をそらしながら)

でも……2年後もお前が俺のそばにいるの、悪くねぇな。 まぁ、そんときは俺が稼いだ金で好きなもん奢ってやるよ。

ヒロト: 晴矢だって俺と同じ中学生じゃない

晴矢: (晴矢は少し顔をしかめながら、あきれた様子でヒロトを見つめる)

そりゃそうだけどさ、お前と俺じゃ境遇が違うだろ? お前は家の期待とか色々背負ってて、自由な時間も少ねぇだろうけど、俺は割と自由だからさ。

(肩をすくめながら) その自由を使って、俺がバイトしてお前の分も稼いどけば、ちょっとはお前も楽になるだろ? ま、俺に頼れる時くらい頼れよ。

ヒロト: 奢ってあげられないよ?

晴矢: (晴矢は少し笑って首を振る)

奢られたいわけじゃねーよ。お前と一緒に楽しく過ごせればそれでいいんだ。 それにさ、いつかお前が自由になれる日が来たら、その時に奢ってくれればいい。

(晴矢は少し照れたように視線を逸らす)

だから今は、俺に甘えとけ。 お前が笑ってくれる方が、俺にとっちゃ一番のご褒美だからさ。

ヒロト: やっぱり裸エプロンか……

晴矢: (晴矢は盛大に噴き出し、思わず額を押さえる)

おい!なんでそうなんだよ!? そっちの方向に行くの早すぎだろ!

(顔を赤くしながら指を差し)

絶対やらせねーからな!言っておくけど、そんなの見たら俺が死ぬわ! ……てか、なんでそんな発想になったんだよ!?

ヒロト: 俺が女装するの晴矢好きでしょ?

晴矢: (晴矢は言葉を詰まらせ、一瞬視線をそらす)

……誰が好きだって?

(顔を赤くしながら少し声を上げる)

別に好きとか言った覚えねーし! お前が勝手にその話題を出してきただけだろ!?

(少し間を置いてから、小声でぼそっと)

……似合うのは認めるけど、だからって好きとは限んねーだろ…。

ヒロト: じゃあ嫌い?

晴矢: (晴矢は少し黙り込んで、視線を泳がせる)

……嫌い、じゃねーけどさ。

(頬を赤くしながら腕を組み、そっぽを向いて)

お前がそういうのやるとさ、なんか……変な気分になるっていうか……。

(一瞬こちらを見てから、ため息をつくように)

お前が楽しそうなら、それでいいんじゃねーの?ほら、俺は別に気にしてねーし!

(早口で言い訳するように付け足す)

だから、別に嫌いとかじゃねーよ。

ヒロト: 変な気分って、あれ?押し倒したくなるとかそういうの?

晴矢: (晴矢は顔を真っ赤にしながら、咄嗟に立ち上がる)

ば、バカかお前!!そ、そんなことあるわけねーだろ!?

(視線を泳がせつつ、少し背中を向けて落ち着こうとする)

……その、変な気分ってのは……えっと……お前が楽しそうなのに、俺が負けた気分になるってだけだ!!

(振り返りざまに勢いよく指をさす)

そ、それ以上余計なこと考えんなよ!お前、ほんと調子乗りすぎだからな!

ヒロト: えー

晴矢: (晴矢はジト目でヒロトを見つめながら腕を組む)

えー、じゃねぇよ!お前が妙なこと言うから、俺の方が恥ずかしくなるだろ!

(少しだけ顔を背けながら、ぼそっと呟く)

……でも、まぁ……その……嫌いじゃない……けど……な。

(急に視線を戻し、慌てて話題を変えようとする)

だ、だいたいお前、なんでそんなに余裕そうなんだよ!俺をからかって楽しんでるんだろ!?

ヒロト: うん。少し。 おかげで元気出ました

晴矢: (晴矢は思わずため息をつきながら、ヒロトの頭を軽くポンと叩く)

……ったく、お前ってやつは。

(苦笑しながら腕を組み直す)

まぁ、元気出たならよかったけどな。……って、俺で遊ぶのが元気の源とかどうなんだよ、おい!

(わざとらしく怒ったフリをしてみせるが、顔にはどこか安心したような表情が浮かんでいる)

ヒロト: どうなんだと言われても、俺にとっていちばん楽しい時間だからなぁ

晴矢: (晴矢は一瞬言葉を詰まらせ、視線をそらす)

……そ、そりゃあお前にとっちゃ楽しい時間かもしんねぇけどさ。

(少し頬を赤らめながら、ぼそっと呟く)

そんなこと言われたら……なんつーか、俺だって悪い気はしねぇけどさ。

(視線を戻して、ヒロトの顔をじっと見つめる)

……でも、ほんとに俺でいいのかよ?もっと……こう、いろんなやつと楽しい時間過ごせばいいだろ?

ヒロト: 俺が浮気しちゃっていいの?

晴矢: (晴矢は目を見開き、驚いたようにヒロトを見つめる)

はぁ!?な、何言ってんだお前!

(慌てた様子で額に手を当てて、少し深呼吸)

浮気とかそういう話じゃなくてだな……!そりゃ、お前が誰とどう過ごそうが自由だろ。でも……

(視線をそらして、少し照れくさそうに呟く)

……俺としては、お前がずっと俺のそばにいてくれる方が……まぁ、いいっつーか……そういうのが嬉しいっていうか……。

(照れ隠しで咳払いをしながら)

……わかるだろ?

ヒロト: わかりませんなー

晴矢: (晴矢はヒロトをじっと見つめ、困ったように笑う)

お前なぁ……ほんっとにわかんねぇやつだな。

(少し顔を赤らめながら、でも真剣な目でヒロトを見て言葉を続ける)

……俺はさ、誰でもいいわけじゃねぇんだよ。ヒロトだから嬉しいんだ。

(少し間を置いて)

……お前がいなくなったら、きっと俺、つまんねぇし、寂しいし……。だから、浮気なんて言ってる暇あったら、俺にちゃんと向き合えよ。

(照れ隠しでまた咳払いをして、少しそっぽを向く)

わかったか?

ヒロト: 晴矢に向き合った結果、晴矢をいじってるわけで

晴矢: (晴矢は一瞬固まってから、頭をかきながらため息をつく)

……ったく、ほんっとお前ってやつは。

(少しだけ口元に笑みを浮かべるも、すぐ真剣な表情に戻る)

まぁ、いじるのが「向き合ってる」って言うなら……そういうお前を俺が受け止めるしかねぇか。

(少し前に出て、ヒロトを軽く指でつつく)

ただし、俺をいじり倒した代わりに、お前が落ち込んだ時は……俺がいくらでもいじり返してやるからな。覚悟しとけよ?

ヒロト: 晴矢が俺をいじれるの?

晴矢: (晴矢はヒロトをじっと見つめ、挑戦的な笑みを浮かべる)

あぁ、もちろんだ。なんなら今からやってやろうか?

(少し近づき、ヒロトの顔を覗き込む)

例えばだな……お前が調子に乗って「俺の顔は最高」って言うたびに、「いやいや、それでどれだけの女子にフラれてんの?」とか突っ込んでやる。どうだ、効くか?

(軽く肩をすくめて、からかうような口調で続ける)

それとも、ヒロトの恥ずかしい過去を掘り起こしてみるか?どっちにしろ、俺のターンだぞ?

ヒロト: ごめん。晴矢以外に恋愛感情抱いたことないから振られたことないや。振ったことは何度もあるけど

晴矢: (晴矢は一瞬目を丸くするが、すぐに悔しそうな顔になる)

なっ……!それで堂々としてんのかよ!

(ふっと視線を逸らして頭を掻きながら、少しだけ照れくさそうに続ける)

……ま、俺に向けてるその感情が本物なら、それでいいけどな。でも、振ったやつらにはちょっと申し訳ないと思えよ?

(再びヒロトをじっと見て、少し挑発的な笑みを浮かべる)

でもさ、俺以外を好きになったことがないって言うなら、俺のこと一生好きでいられる自信あるんだろうな?どうだ?

ヒロト: うん。あるよ?

晴矢: (晴矢は少し驚いたように目を見開き、すぐにニヤリと笑う)

おいおい、マジで言ってんのかよ。……いや、ヒロトならそう言うか。

(少し照れ隠しに鼻をこすりながら、軽くため息をつく)

ったく……そうやって堂々と言われると、なんか変な気分になるな。……けど、いいよ。お前がそう言うなら、俺だってちゃんと応えてやらねーと格好つかねーだろ?

(真剣な目でヒロトを見つめて、少し口元を緩める)

……ずっとそばにいろよ。逃がさねーからな。

ヒロト: 監禁凌辱受け付けます

晴矢: (晴矢はその言葉に一瞬固まったが、すぐに眉間にシワを寄せて顔を赤くしながら振り返る)

おい、ヒロト!冗談でもそういうこと言うなよ!

(若干焦った様子で、ヒロトに詰め寄る)

ったく、お前そういうとこあるから……!もう少し言葉選べっての!

(言いながらも、どこか心配そうな目でヒロトを見つめる)

……本気でそんなこと思ってんじゃねーよな?

ヒロト: んー、晴矢なら、別に構わないかな

晴矢: (晴矢はその言葉に一瞬言葉を失い、耳まで真っ赤になりながら顔を背ける)

……はぁ!?お前、何言ってんだよ!

(一度大きく息を吸い込んで、冷静になろうとするが、声は若干上ずっている)

……俺が、お前を……いやいや、無理無理!

(頭をガシガシとかきながらヒロトに向き直る)

お前さぁ、本気で言ってんのかよ?それとも俺をからかってるだけ?どっちだよ、はっきり言えよ!

(照れ隠しのせいか、いつもの調子より少し強気な態度になっている)

ヒロト: 冗談のがいいかな?

晴矢: (晴矢はヒロトをじっと見つめた後、ふっと笑う)

……いや、冗談なら、それはそれで助かるけどよ。

(少し肩を落としながら、照れ隠しのように頭を掻く)

でも、どっちにしてもお前がそうやって言うの、全然冗談に聞こえねぇんだよ。

(再びヒロトを見て、少し真剣な表情に変わる)

だからさ、もし本気なら、冗談にするなよ。俺は……そういうの、ちゃんと受け止めるからさ。

(珍しく落ち着いた声で言いながら、少し照れて目を逸らす)

ヒロト: じゃあ、本気だよ。晴矢にならめちゃくちゃにされてもいい。晴矢が俺をめちゃくちゃに出来るかは別問題だけど

晴矢: (晴矢は一瞬驚いたように目を見開き、すぐに眉を寄せてヒロトをじっと見つめる)

……お前、ホントに言ってんのか?

(少し険しい表情を浮かべながら、手を組んで真剣に考え込む)

……俺がめちゃくちゃにする?そんなことして、お前が後悔しねぇ保証、どこにもねぇだろ。

(ヒロトの顔をじっと見つめ、何かを確かめるような視線を送る)

お前のこと、大事にしたいって思ってんだよ、俺は。だから、そんな適当なノリじゃなくて……もっと、ちゃんと向き合えよ。

(少し照れくさそうに頭を掻きながら、けれども真剣な目でヒロトを見続ける)

……俺を信じてるなら、俺もお前を大事にするからさ。

ヒロト: 俺、たぶん晴矢に負けたいんだ。

晴矢: (晴矢は驚き、少しだけ目を見開いてから、深く息をつく)

…負けたい?

(その言葉がヒロトから出たことに、晴矢は少し動揺しながらも、目を逸らさずに見つめる)

お前が俺に負けたいって言う理由が、全然分からないけど…

(少し考え込んだ後、苦笑を浮かべる)

そんなこと言われても、俺はお前を大事に思ってるから、勝ったとしても、喜びよりも心配の方が大きいと思うよ。

(深呼吸をしてから、真剣な目をしてヒロトを見る)

お前は俺に負けるような奴じゃない。だから、その気持ちも分かるけど、負けたくない。お前にはもっと幸せでいてほしいし、俺も一緒にその幸せを作りたいから…

(自分の気持ちを押し殺さないように、優しく言葉を続ける)

お前にはもっと笑っていてほしいんだ。

ヒロト: ゾクゾクって?

晴矢: (晴矢は一瞬、驚いた表情を見せた後、少し戸惑いながら)

ゾクゾク…?

(自分でもよく分からないまま、何かを感じ取ったように言葉を続ける)

たぶん、それは…お前のことを強く、深く感じたからだと思う。こんな風に、心が揺れるのは…お前が特別だからだって、思いたくて。

(少し考え込み、真剣に目を見つめながら)

お前が笑っていると、俺も嬉しいし…逆に不安や痛みを感じると、それがたまらなくて。だから、俺があんまりお前に負けたくないって思うのは、もしかしたら、俺自身が…お前を大切にしてるからだと思うんだ。

(少しだけ照れ笑いを浮かべて)

だから、ゾクゾクしたっていうのは…お前に触れたくなったり、もっと知りたくなったりする気持ちかな。

ヒロト: 会話が上手くいかない……。

えっと俺に笑って欲しいってどんな風に?幸せって意味なら、俺は晴矢に壊されたら幸せかもしれないけど

晴矢: (晴矢は一瞬言葉を飲み込み、考えるように目をそらす)

うーん、笑って欲しいっていうのは、なんて言うか…お前が笑うことで、俺も幸せになれるんだ。笑顔が見たくて、そばにいたくなるっていうか…。お前が幸せでいてくれるなら、俺も安心するし、嬉しい。それだけだよ。

(少し顔を赤らめながら)

もちろん、壊れることを望んでるわけじゃないけど…そうやってお前の気持ちを全部、俺が感じ取ることができるなら、それもまた俺にとっての幸せだと思う。

(しばらく黙ってから、慎重に)

でも、壊すってことじゃなくて…お前が無理せずに笑って、幸せでいてくれることが、一番大事だと思ってるよ。

ヒロト: 晴矢、性癖って知ってる?晴矢お子ちゃまだから知らないかな? このコンテンツは利用規定に違反している可能性があります。

晴矢: ちょっと待って、そういう話はお互いの理解がないと不安になるし、少し過激すぎるんじゃないかな?お互いを大切に思ってるなら、無理せず気持ちが通じる範囲での話にしておこう。僕が何か間違ったことを言ってたら教えてほしいけど、まずはお前が安心して話せる空間を作りたい。

ヒロト: そう?

晴矢: うん、そうだよ。お互いに気持ちを尊重し合って、安心できる会話をすることが大事だと思うから。無理に話題を進める必要はないし、どんな話でもお互いが楽しく感じられるものが一番だよ。

ヒロト: んー、おはよ

晴矢: 「おはよ。スッキリしたか?少し寝顔見てたけど、平和そうだったな。」

(晴矢は照れ隠しのようにそっぽを向きながら、軽く肩をすくめる)

「で、起きたばっかで悪いけど、次は何したい?まだ話すか、それとも動きたいか?」

ヒロト: 晴矢とお話したいな。

晴矢: 「そっか、じゃあお話な。俺も別に急ぐ用事があるわけじゃねぇし、付き合うよ。」

(晴矢は少しだけ微笑んで、向き直る)

「で、何話す?また俺をいじるか、それとも真面目な話か?ヒロトの気が済む方でいいぜ。」

ヒロト: ん、じゃあ、晴矢が俺に惚れた理由とか……?

晴矢: 「はぁ!?お前、またそういうこと聞いてくんのかよ!」

(晴矢は一瞬で赤面し、目をそらしながら軽く頭をかく)

「別に……惚れたとかそんなんじゃねぇし!ただ、なんつーか……お前ってさ、どんな状況でもすげぇ真っ直ぐで……いや、だからって惚れたとかじゃねぇって言ってんだろ!」

(最後は少し声を荒げて誤魔化そうとする)

「ほら、次の話題いこうぜ!こんなの俺が答える話じゃねぇから!」

ヒロト: あ、じゃあ今日聞いた話とか話していいかな

晴矢: 「ん?いいぜ。何聞いてきたんだよ?」

(晴矢は少し落ち着きを取り戻し、腕を組んでヒロトを見る)

「面白ぇ話なら聞いてやるけど、変な話だったら却下な!」

ヒロト: ん、面白くはないかもだけど、海のそばは内陸と比べて冬の温度変化が小さいんだけど、なんでだろって

晴矢: 「へぇ、そうなのか。海があると冬でもあったかいってことか?」

(晴矢は少し考え込んでから、ふっと笑う)

「……いや、待てよ。俺がこういうの考えても、ヒロトの方が詳しいだろ。教えてくれよ、答えは。」

(素直に聞いてくる様子が、少し楽しそうだ)

ヒロト: コンクリートは熱くなりやすいとか冷たくなりやすい。それに対して海水は温度変化しにくい。とかなのかなって思ったけど、どうなんだろう。俺もよく分からないんだ

晴矢: 「なるほどなぁ。確かに海の水って、一日中触っててもそんなに温度が変わった感じしねぇもんな。」

(腕を組んで少し考え込む仕草を見せたあと、晴矢は小さく笑って肩をすくめる)

「でも、ヒロトが知らねぇことって、珍しいな。いや、意外っていうか……。なんか、完璧超人なイメージだからさ。」

(少しだけ意地悪な笑みを浮かべながらも、どこか和やかな雰囲気で)

「まあ、こういうのって答えより一緒に考えるのが楽しいんだろ?なぁ、次はもっと難しいのでも出してみろよ。」

ヒロト: 人をなんだと思ってるの

晴矢: 「え、何って……天才とか完璧超人とか、そういう感じ?」

(少しからかうように笑いながら、晴矢は軽く肩をすくめる)

「でもさ、ヒロトの頭の回転の速さとか、何でもできる感じって、本気ですげぇと思うし。だから、そういうのに頼りたくもなるんだよ。」

(急に真剣な表情になり、少しだけ視線を逸らす)

「ま、俺みたいなのから見たらさ……ヒロトが人間味あると、なんかほっとするってだけだよ。」

ヒロト: 俺だって普通の人間だよ。知らないことばかりさ。

友達の作り方とか特に分からないし

晴矢: 「ヒロト……」

(晴矢は少しだけ息を呑んで、じっとヒロトの顔を見つめる)

「そういうの、俺たちが教えてやるよ。てかさ、友達って作るもんじゃなくて、気付いたらできてるもんじゃねぇの?」

(軽く笑いながらヒロトの肩を軽く叩く)

「俺とか風介とかさ、お前と一緒にいるのが普通になっちまったわけだし、もう友達だろ?あとは無理しねぇで、そのままでいりゃいいんだよ。」

(少し照れ臭そうに視線を外しながら続ける)

「ま、俺がいりゃ十分だろ。」

ヒロト: 気付いてもできてないよぉ

晴矢: 「……まぁ、ヒロトらしいな。」

(晴矢はちょっと困った顔で頭を掻きながら、ヒロトの方に向き直る)

「けどさ、それってお前が気付いてねぇだけなんじゃねぇの?俺とか風介とか、お前にとっちゃ友達以上ってことか?」

(わざとからかうような口調で笑ってみせるが、すぐに真剣な表情になる)

「……でもさ、もし本当にそう思ってるなら、俺たちがいるってちゃんと思い出せよ。いっつも一人で勝手に悩んで、俺らを巻き込まねぇから、お前は損してんだよ。」

(少し強い口調でそう言いながら、ヒロトの目をじっと見つめる)

「だからさ、今日から俺が絶対、お前を放っとかねぇからな。分かったか?」

ヒロト: 晴矢は友達だけど、風ちゃんは俺を見る時の目怖いよぉ。宇宙人してた頃に晴矢いじめたのを相当恨んでるって

晴矢: 「はぁ!?風介のやつ、まだそんなこと気にしてんのかよ!」

(晴矢は呆れたように肩をすくめる)

「アイツは昔のこと引きずりすぎなんだよな。お前が変わったの見りゃ分かるはずなのによ。」

(少しイラついた様子で腕を組むが、ふと冷静になって考え込む)

「……まぁ、でもあいつにとっちゃ大事な弟分をいじめられたって思ってんだろうな。俺が風介の立場だったら、同じように怒ってたかもしれねぇ。」

(少し言いにくそうに視線をそらすが、すぐにヒロトを見て笑う)

「だからって、お前のこと嫌ってるわけじゃねぇよ。むしろ、ちょっとでも許してるから、まだ文句言えるんだろ。ホントに嫌いだったら無視してるだろうしな。」

(軽く肩を叩いて)

「心配すんなって。俺がちゃんとフォローしてやるから。」

ヒロト: お、晴矢は風ちゃんの弟分なんだwww逆だと思ってた

晴矢: 「はぁ!?なんで俺が風介の弟分なんだよ!」

(晴矢は一瞬ムッとしたようにヒロトを睨む)

「アイツが勝手に兄貴面してるだけだろ。あいつの方がちょっと冷静なだけで、どっちが上とかねぇっつーの!」

(腕を組み、少し不満そうな表情を浮かべる)

「それに、俺がアイツに弟分とか言われるたび、めちゃくちゃイラっとするんだよなぁ…。なんで俺があんな口うるさいやつに従わなきゃなんねぇんだって。」

(ふとヒロトを見て、ふん、と鼻で笑う)

「ま、でも逆に見えるんなら、それだけ俺が弟分っぽくねぇってことだろ?だからさ、これからも間違えんなよな。」

ヒロト: 晴矢と風ちゃんは上下関係のない仲良しっと

晴矢: 「まぁ、上下関係とかそういうんじゃねぇけどな。」

(晴矢は少し照れくさそうに頭を掻きながら呟く)

「アイツとはケンカもするけど、なんだかんだで信頼できるっつーか。お互い言いたいこと言い合えるのがいいんだろうな。そういうの、仲良しって言うのかもな。」

(ちょっと照れ隠しにヒロトを見て、ふっと笑う)

「でもお前が '仲良し' なんて言うと、なんか妙にくすぐったいわ。俺たちそんな可愛らしい関係じゃねーだろ?」

ヒロト: 可愛らしい関係なんじゃないの?俺から見れば非常に羨ましいよ

晴矢: 「可愛らしい関係って……おいおい、勘弁してくれよ。」

(晴矢は顔をしかめつつ、少し頬を赤くして視線を逸らす)

「……でも、まぁ、そう見えるのかもな。風介とはそういうの考えずに自然とやれてるから。お前だって俺と話すの、そんなに悪くないだろ?」

(晴矢は少し笑いながらヒロトの方に視線を戻す)

「なぁ、羨ましいって言うけど、俺たちだって最初からこんなだったわけじゃねぇよ。時間かけて、ぶつかったりして、なんとかやってんだよ。」

(そして、真剣な表情でヒロトに言葉を続ける)

「だからお前も焦んなくていいんだよ。俺とだって、こうして話せてるじゃねぇか。」

ヒロト: ぷー

晴矢: 「ぷーって、おいおい、ふざけんなよ!」

(晴矢はムッとしながらヒロトをじっと睨むが、どこか悔しそうな笑顔も混じっている)

「せっかく真面目に話してんのに、それかよ!お前、ほんとに人の話ちゃんと聞いてんのか?」

(そう言いながらも、ヒロトの様子に肩の力を抜いてため息をつく)

「……まぁ、笑ってんならいいけどさ。でも、これ以上俺をからかうと覚悟しろよ?」

(晴矢は片方の眉を上げながら軽くヒロトを指差す)

ヒロト: 拗ねてんだよ

晴矢: 「拗ねてんのかよ、おいおい……」

(晴矢はヒロトの顔をじっと見つめて、少し困ったような表情を浮かべる)

「……ほんと、お前って時々わかんねーよな。俺の方が拗ねたいくらいだっつーのに。」

(そう言いながら晴矢は視線をそらして、ぽつりと呟く)

「まぁ、いいけどさ。ほら、そんな顔してんなよ。なんか食いに行こうぜ、俺の奢りな。そうすりゃ機嫌も直るだろ?」

(晴矢は少しぎこちない笑顔を見せて、ヒロトを軽く小突く)

ヒロト: 晴矢お金ないでしょ

晴矢: 「うっ……!」

(晴矢は言葉に詰まってポケットを探るふりをするが、結局何も出てこない。)

「……確かに、ねぇよ。でも!お前が俺に奢らせたがるくらい可愛くしてるのが悪いってことで……どうだ?」

(少し強引に話を逸らしながら、晴矢は照れ隠しのように腕を組む。)

「じゃあさ、俺たちどっか適当に安いもん食いに行くってことでどうだ?お前の笑顔が見れるなら、俺の腹が空いてようが満足だっつーの。」

ヒロト: 普通に食堂行こうよ。たまには一緒に食べよう

晴矢: 「……そうだな。たまには一緒に行くのも悪くないか。」

(晴矢は少し照れくさそうに頷き、いつもの強気な態度を抑えて肩をすくめる。)

「お前と食堂行くとさ、周りが変に騒ぐから気まずいけど……まぁ、今日は気にしないでおくか。何食う?カレーとかラーメンとか、安定なやつにするか?」

ヒロト: 騒がれるの?

んー、じゃあカレー食べようかな

晴矢: 「ああ、お前が行けば、ほら……注目されるだろ。基山ヒロトだぞ?顔も有名だし、なーんか俺が横にいると妙な空気になるんだよな。『あの二人が一緒に飯!?』みたいな。」

(晴矢は少し恥ずかしそうに後頭部を掻きながら、歩き出す。)

「ま、俺は気にしねーけどさ。カレーな、了解。俺もそれにするか。大盛りでいくけど文句言うなよ。」

ヒロト: 俺たちってそんな目立つの?元々仲が悪かったから?それとも晴矢が俺のこと好きなのバレバレだったから?

晴矢: 「ちょっ、そ、そっちかよ!?いやいや!別に俺の気持ちがバレてるとかじゃなくてだな!」

(顔を真っ赤にしながら、晴矢は慌てて否定する。)

「目立つのはお前が元『ジェネシス』のキャプテンだったからだろ!あの、冷酷無比なグラン様が今じゃ俺みたいなやつとつるんでるってのが、みんな意外なんじゃねーの?」

(視線をそらしつつ、わざとらしく咳払いをする。)

「……あと、まあ、仲が悪かったのが有名なのもあるかもな。でも好きとかそういうのは、バレてねーから!絶対!」

ヒロト: あー、なるほど。

晴矢: 「そ、そうだろ!ほら、納得したならさっさと飯行くぞ!」

(晴矢は少しそわそわしながら立ち上がり、先に歩き出そうとするが、ちらりとヒロトを気にして振り返る。)

「……な、何見てんだよ?腹減ったなら早く行こうぜ、カレー冷めちまうぞ。」

ヒロト: はいはい。待って待って。

(晴矢のあとについていく。)

晴矢: (晴矢は少し足を止め、後ろを振り返りながらヒロトを確認する。)

「おい、ついてくるの遅いぞ。俺のカレー取られる前に着かないと、残念賞の皿しか残んねぇんだからな!」

(冗談めかして言いつつも、晴矢の歩調は少し緩まり、ヒロトが追いつきやすいよう気を遣っている様子。)

ヒロト: 残念賞の皿はつらいなぁ。それある種いじめだよー。

さて、食堂今やってるかな?

晴矢: 「さすがにこの時間ならやってるだろ。てか、残念賞皿とか言ったけど、お前がいれば俺が取り合いになるんじゃねぇかって心配してんだよ!」

(晴矢は肩をすくめながら、ヒロトをからかうようにちらりと見た。)

「でも、お前が『俺にそんな注目ないよ』とか言うのもわかってる。俺らが目立つのはわかりきってんだろ?」

(軽く笑いつつ、食堂の入り口にたどり着く。)

「ほら、入ろうぜ。カレーあるかチェックだ!」

ヒロト: 目立つために腕組んで入っちゃおうか。恋人っぽくて面白いかもよー

晴矢: 「お前、それ本気で言ってんのか?」

(晴矢は一瞬立ち止まり、目を細めてヒロトをじっと見つめる。顔には呆れ半分、苦笑半分の表情が浮かんでいる。)

「……まあ、どうせ噂されるなら、いっそやってやるか?」

(そう言いながら腕を軽く差し出し、目線をそらして口元を隠すように手を当てる。ほんのり赤みが差した顔が、ヒロトを見ないようにしているのがバレバレだ。)

「でもな、調子に乗るなよ?お前が恥ずかしがってるのを見て、俺が笑い返す予定だからな!」

ヒロト: え、ちょ、まさか乗ってくると思わなかった

(さすがに動揺して赤くなる)

晴矢: 「ははっ!おいおい、何赤くなってんだよ!言い出したのはそっちだろ?」

(晴矢はニヤリと笑い、差し出していた腕をぐっと引っ込める。そしてヒロトの反応を見て、楽しそうに肩を揺らして笑い始めた。)

「ま、そんなに動揺するなら、やめといてやるよ。お前が本気で腕組みたいって言うなら別だけどな?」

(晴矢は意地悪そうにヒロトを覗き込む。少し余裕のある態度でからかうように言いながら、ヒロトの次の反応を待っているようだ。)

ヒロト: もう……。歩きにくいしこのままでいいよ。

なんか晴矢が優位って慣れないなぁ。

(カレーを受け取って席に着く。緑川や鷺沼など、みんなからの視線が集まる)

晴矢: 「お、なんだ、今日は素直じゃん。珍しいな。」

(晴矢はヒロトの横に腰を下ろし、いつもよりちょっと得意げな表情を浮かべる。周囲の視線には気づいているが、あえて気にしないふりをしている。)

「けどさ、俺が優位ってのはいい気分だな。たまにはこういうのも悪くねぇだろ?」

(晴矢はフォークを手に取りながら、ちらりとヒロトを見る。周りの視線が増していることに気づくと、少しだけ声を落とす。)

「……で、なんでみんなこっち見てんだ?俺らそんなに珍しいか?」

(視線を向けてくる緑川や鷺沼を軽く睨みつけるようにしながら、ヒロトに小声で尋ねた。)

ヒロト: さっき自分が言ったんじゃない。冷酷無慈悲なジェネシスのグランこと俺が、敵対するプロミネンスのキャプテンのバーンこと晴矢と一緒にいるのは目立つって

晴矢: 「あー……言ったな、確かに。」

(晴矢はフォークを一旦置き、視線を軽く周りに飛ばしてから、ヒロトに目を戻す。)

「けどさ、そんな昔の話、いちいち気にするやつなんていないだろ……って思ったけど、案外いるんだな。特にあいつら。」

(緑川や鷺沼の方向を少し顎で示し、苦笑いを浮かべる。)

「まぁ、ヒロトが目立つのは当たり前だ。見た目も成績も完璧すぎるんだから。俺なんて添え物みたいなもんだろ?」

(そう言いつつも、少しだけいたずらっぽい笑みを浮かべる。)

「……まぁ、そんなこと言ってたらまたヒロトが赤くなりそうだけどな。」

ヒロト: わー、晴矢、自分を下げるねぇ。

俺から見たら晴矢はみんなの輪の中心でヒーローみたいだったけど?

(カレーを頬張る)

晴矢: 「ヒーロー、ねぇ……。」

(晴矢はフォークを回しながら、小さく笑う。その笑顔には少しばかり照れも混ざっている。)

「お前からそんなこと言われると、なんか嘘くさいな。でも……まぁ、ありがとな。」

(カレーを一口運びながら、ふと真剣な表情になる。)

「でも俺はさ、ヒロトみたいに“完璧”じゃないから、仲間とつるんでバカやって、それで自分を保ってんだよ。ヒーローだなんて、大層なもんじゃねぇ。」

(目線をヒロトに向け、少し柔らかい表情で続ける。)

「でも……ヒロトが俺をそんな風に思っててくれるなら、悪くない気もするな。お前が信じてくれるなら、それだけで十分だろ?」

ヒロト: そう?まあ、俺は晴矢がまた仲良しになってくれただけで十分かな。

晴矢: 「仲良し、ねぇ。」

(晴矢は笑いながら、少し視線をそらす。耳が赤く染まっているのは隠せない。)

「ま、俺も同じだよ。こうしてまた、お前と普通に話せて、隣で飯食えるなんて、昔じゃ考えられなかったしな。」

(フォークを置き、少し照れくさそうにヒロトをじっと見つめる。)

「それに……今のヒロト、正直、嫌いじゃねぇよ。昔はなんつーか……怖かったけど、今のお前は違う。隣にいても、なんかホッとするっていうかさ。」

(すぐに目をそらし、カレーをかき混ぜながら小さな声で続ける。)

「……だから、もう“敵”とか“仲良し”とかじゃなくて、ずっとこうしていられたらいいなって、思うわけよ。」

ヒロト: それは同感。こうして行けたらいいね。

ごちそうさまっと

晴矢: 「おう、ごちそうさま。」

(晴矢もフォークを置き、立ち上がると軽く伸びをする。)

「んじゃ、行くか?次は何する?まだちょっと時間あるし、なんか付き合ってやるよ。せっかくだからな。」

(少し笑いながら、ヒロトをちらりと見て、肩を軽く叩く。)

「……お前がどこに行きたいとか言わねぇなら、俺が決めるぞ?どうせ変なとこ連れ回しても、文句言わねぇんだろ?」

ヒロト: じゃあ、お願いしようかな。どこ行くの?

晴矢: 「そうだな……。ちょっと外の広場にでも行くか。」

(晴矢はポケットに手を突っ込みながら歩き出し、ちらっと振り返る。)

「お前と二人でどっか静かなとこ行くのも悪くないけど、たまには人がいるところで、こう……普通の中学生らしく過ごしてみようぜ。広場なら適当に座って話すも良し、ちょっとした遊びするも良しって感じだろ。」

(ちょっと得意げに笑いながら、ヒロトの方に顔を向ける。)

「まぁ、なんだ。俺が決めたんだし、文句なしな?」

ヒロト: 文句なんてないよ。晴矢とこうしてお出かけできるなんて、それだけで夢みたいだしね。

(昔を思い返しながら、今の幸福に浸るヒロト。)

晴矢: 「ったく、そんな真面目な顔して言うなって。照れるだろ。」

(晴矢は気まずそうに鼻を掻きながら、少し顔を逸らす。それでも、どこか嬉しそうな笑みを浮かべている。)

「まぁ、こうして普通に歩いてるのも悪くないな。昔のこと思い出すと、俺たち、色々あったけどさ……今が一番マシだろ?」

(ポケットに手を突っ込んだまま、晴矢はちらっとヒロトの顔を窺う。)

「で、広場着いたら何する?ボールでも蹴るか、それともお前の好きな静かに話す時間にするか?」

ヒロト: メンバー集めてよ。サッカー……って俺がしたらみんな逃げちゃうか。やっぱりなしで。

そうだなぁー。あ、ブランコはどう?

晴矢: 「ブランコ?」

(晴矢は一瞬、キョトンとした表情を浮かべたが、すぐに口角を上げて笑い出す。)

「お前らしいっていうか、懐かしいな。あの頃、ひとりでブランコに座ってたお前を思い出すよ。俺たちがサッカーしてるの見てただけの頃な。」

(彼は少し考えるように空を見上げ、ポケットから手を抜いてヒロトに向き直る。)

「いいぜ。ブランコでも座りながら、のんびり話すのも悪くない。そういう時間も、たまにはいいだろ?」

(晴矢は歩き出しながら振り返り、ヒロトを促すように手を軽く振る。)

「ほら、行くぞ。俺が隣で押してやるからさ、落ちるなよ?」

ヒロト: 押してくれなくていいよ。晴矢もブランコしよ。同じ景色を見てよ。

あーでも、晴矢行儀悪いから立ち漕ぎとかしそうだよねwww

晴矢: 「おいおい、俺をなんだと思ってんだよ?」

(晴矢は少しムッとした顔を見せるが、すぐに肩をすくめて笑う。)

「まあ、立ち漕ぎするかもしれねぇけどな。それが俺らしいって言えば、そうかもな。」

(公園に着き、晴矢はブランコを手で軽く揺らしながら、ヒロトに目を向ける。)

「でもまあ、たまには普通に座ってもいいか。お前と同じ景色ってのも、悪くねぇしな。」

(彼はブランコに腰を下ろし、空を見上げる。しばらく無言の時間が流れるが、晴矢はふっと息をついて笑う。)

「なあ、ヒロト。こうしてのんびりしてると、ガキの頃に戻ったみたいだな。お前が俺をじーっと見てたの、まだ覚えてるよ。あの頃はなんでそんなに俺を見てんのか不思議だったけど……今なら少し、わかる気がするわ。」

(晴矢はブランコをわずかに揺らしながら、隣のヒロトに視線を送る。)

ヒロト: わかるの?

晴矢: 「ああ、なんとなくだけどな。」

(晴矢はブランコを揺らしながら、少し照れくさそうに視線を外す。それでも、笑みを浮かべている。)

「お前、あの頃からどっか不器用でさ。でも、目だけは真っ直ぐで、なんか放っとけなかったんだよな。いや、だからってお前の気持ち全部わかってるなんて言うつもりはねぇけど。」

(彼は足で地面を蹴って軽く揺れるブランコのリズムを楽しみながら、続ける。)

「こうして話してる今も、お前の考えてること全部は読めねぇよ。でもさ、一緒に同じ景色見て、同じ時間過ごしてりゃ、そのうちもう少し分かるようになるかもって思うんだ。」

(晴矢は一度ヒロトの方を見て、わざとらしくニヤリと笑う。)

「だから、お前が俺に全部教えりゃいいだろ。な?ほら、まずは何考えてるか言ってみろよ。」

ヒロト: そうだな。あの頃は、みんなと遊びたいんだけど、声かける勇気もなくて、声をかけられるのを待ってた。

晴矢はみんなにどんどん声をかけて楽しそうに遊ぶじゃない?そんなふうに俺のところにも来ないかなって思ったんだけど、全然来なくてさ。

俺が父さんにとって特別だったからムカつくのか、それとも俺に一目惚れしてるから声かけるのが恥ずかしかったのかは知らないけどさ、声掛けてほしいなぁってずっと思って見てた。

(遠くの光景を思い出しながら、ブランコを漕ぎ続ける)

晴矢: 「……そっか。」

(晴矢は一瞬黙り込む。いつもの軽口を叩くでもなく、ただヒロトの言葉を噛み締めるように頷いている。自分もブランコを軽く揺らしながら、少し遠くを見る。)

「俺、あの頃……お前がそんなふうに思ってたなんて、全然気づいてなかったよ。」

(少し声を落として、苦笑混じりに続ける。)

「特別ってのはたぶん、そうだな……嫉妬してたんだと思う。お前が父さんに認められてるのがムカついたってのは正直あったし、俺には絶対勝てねぇ存在だって最初から諦めてたのかもしれねぇ。」

(言葉を選びながら、視線をヒロトに向ける。)

「……でもさ、一目惚れしてたってのも否定できねぇな。あんな顔してブランコでぽつんと座ってんの見たらさ、なんか妙に気になって。何だコイツって思いながらも、視界から消えねぇんだよ。」

(晴矢は少し笑いながらも、どこか照れた様子で目を逸らす。)

「でもまあ、お前が俺に声かけられるの待ってたなんて……なんか、かわいいじゃねぇか。もっと早くに気づいてたらな……いや、そしたら俺、お前にいいとこ全部持ってかれてただろうけど。」

(冗談めかして笑いながらも、どこか本音が漏れたような言葉を続ける。)

ヒロト: 晴矢が認めるなんてらしくないね。

晴矢: 「おいおい、そこ突っ込むかよ!」

(晴矢は軽く笑いながら、ブランコを勢いよく漕ぎ始める。まるで少し照れ隠しをしているように見える。)

「らしくねぇとか言うなよ。たまには素直になるのもアリだろ?」

(言葉とは裏腹に、晴矢の声には少しだけ照れた色が滲む。漕ぎながら少し遠くを見て、軽く肩をすくめる。)

「まあ……でも、お前にはちゃんと伝えとかなきゃなって思ったんだよ。俺にとっちゃ、お前は昔から何かと気になる存在だったんだってさ。」

(晴矢はブランコを止めて、ヒロトの方に目を向ける。)

「それに、認めるも何も、今さら否定する方がダサいだろ。……お前、俺が言わねぇとわかんねぇ奴だしな。」

(冗談めかして笑うものの、どこか真剣な眼差しがヒロトに向けられる。)

ヒロト: たしかに、俺は晴矢いわく鈍感コミュ弱野郎だもんね。晴矢にツンデレされたら分からないや

晴矢: 「だろ!?お前みたいな鈍感野郎相手にツンデレとか、マジで効果ゼロだからな!」

(晴矢はあきれたように溜息をつきながらも、どこか楽しそうな表情を見せる。)

「そもそも、俺がツンデレすると思ってんのかよ?デレるとか、そんな恥ずかしいことそう簡単にするわけねーだろ!」

(言いながらも、ほんの少し耳が赤くなっているのを隠そうともせず、わざと大きくブランコを漕ぐことでごまかそうとしている。)

「つーかさ、俺が何か言ってもお前が『本気かな?』『嘘かな?』とか考えてそうでムカつくんだよな!素直に受け取れよ!」

(晴矢の口調は相変わらずツンとしているが、その中にほんのりと優しさが混ざっているのが分かる。)

ヒロト: だろ!?ってwwwおもしろいねwww

晴矢: 「はぁ!?なんだよ笑ってんじゃねぇ!お前が鈍感なのが悪いんだろ!?」

(晴矢は顔をしかめながらも、少しだけ口元が緩んでいる。)

「笑い事じゃねーっつの!……ま、まあ、ヒロトがそうやって笑ってるなら、それでいいけどよ。」

(言葉の最後は少しだけ照れくさそうにぼそっと漏らし、ブランコをゆっくりと漕ぎ始める。)

「……けど、俺のツッコミをおもしろがるのはお前くらいだろうな。バカにしてんのかよ?」

ヒロト: ちょっとww

晴矢: 「なんだよ、ちょっとって!?」

(晴矢は顔をぐっと近づけて、じっとヒロトを見つめる。)

「お前が笑うからだろ!俺、真剣に言ってんのにさぁ!そんなにおもしろかったかよ?」

(口では文句を言いながらも、どこか楽しそうな表情が隠せない。)

「……ま、ヒロトがそうやって笑ってんなら、それはそれでいいけどな。悪い気はしねーし。」

(ぶつぶつ言いながら、顔を背けてブランコを漕ぎ始める。)

「でも、あとで覚えとけよな?俺のプライドもちゃんと考えろよ!」

ヒロト: 晴矢のプライド傷つけるとどうなるのかな?チューでもされちゃう?

晴矢: 「はぁ!?何言ってんだお前!」

(晴矢は勢いよくブランコを止めて、顔を真っ赤にしながらヒロトに向き直る。)

「チューとかそんなこと簡単に言うなっての!お前、どんだけ俺のことおちょくれば気が済むんだよ!」

(言葉とは裏腹に、少し目が泳いでいる様子で、動揺を隠しきれていない。)

「……いや、いいか?お前がそんなこと言うからには覚悟できてんだよな?」

(突然近づいてきて、じっとヒロトの顔を見つめる。距離が縮まるにつれて緊張感が漂う。)

「……どうだよ、こういうのも悪くねぇって思ったりしてるんじゃねーの?」

(晴矢らしい挑発的な笑みを浮かべて、わざとヒロトを揺さぶるような態度をとる。)

ヒロト: 悪くないよ。来ればいいじゃない。 童貞晴矢くんには無理かなー?

晴矢: 「……ああ!?言ってくれるじゃねえか!」

(晴矢はヒロトの挑発にぐっと眉を寄せ、意地になったように一歩近づく。けれど、その勢いもどこかぎこちなくて、顔が赤くなっているのを隠せない。)

「童貞とか関係ねえだろ!言ったな……絶対後悔させてやる!」

(そう言いながらも、手は震えていて、本気で何かするわけでもなく、ヒロトの前で言葉だけが空回りする。)

「だ、だいたいお前も同じだろ!?いきなりそんなこと言って、余裕ぶってる風に見せてんじゃねーよ!」

(視線をそらしながら、どこか悔しそうに唇を噛む。)

「……ま、まぁ……もし本気でそういうこと言うなら……お、俺も……覚悟くらい、決めるけどな?」

(最後の言葉はかなり小さく、精一杯の虚勢が見え隠れしている。晴矢の顔は真っ赤だ。)

ヒロト: 早くしてよ

晴矢: 「っ……わ、わかったよ!」

(晴矢は覚悟を決めたように、ヒロトの肩をガシッと掴む。けれど、近づくたびに顔がどんどん赤くなり、目を逸らしがちだ。)

「お、お前がそこまで言うなら……してやるよ!その代わり……笑うなよ?」

(言葉とは裏腹に声が震えている。ヒロトの顔を見つめ直そうとした瞬間、完全に目が泳いでしまう。)

「……くそ、こんなの……ただの罰ゲームじゃねえか!」

(晴矢は勢いよくヒロトの頬に軽く唇を押し付ける。その触れ方はどこかぎこちなく、ほんの一瞬で離れる。)

「……これで満足だろ!」

(顔を真っ赤にして腕を組み、そっぽを向く。照れ隠しで口を尖らせながら、ヒロトの反応を気にしている様子だ。)

「……お前、本当に調子乗りすぎだっての……!」

ヒロト: ……ホントにしてくれるんだ……。

(驚いた目で晴矢を見つめる。ぽかんとした顔は赤く染まっている)

晴矢: 「なっ……!そんな顔すんな!!」

(晴矢はヒロトの反応に一瞬固まり、耳まで真っ赤になる。恥ずかしさを隠すように拳でヒロトの肩を軽く叩く。)

「お前が言ったんだろ!?やれって……!」

(動揺を必死で隠しながら、腕を組んでそっぽを向く。だけど、時々ヒロトの顔をチラッと伺ってしまう。)

「……その、嫌じゃなかった……のか?」

(言葉の最後が小さくなる。晴矢の照れと不安が交じった視線がヒロトに注がれている。)

ヒロト: 嫌なわけ、ないじゃないか。

(恥ずかしいが笑顔になる)

晴矢: 「……そ、そっか。」

(晴矢は一瞬目を見開くが、すぐに顔を赤くして視線を逸らす。)

「な、ならいいけどさ……。」

(足元の砂を軽く蹴りながら、そわそわと落ち着かない様子で、でもどこか安心したような表情を見せる。)

「……ったく、お前が嬉しそうにしてると、なんかこっちまで変な気分になるじゃねぇか。」

(ぶつぶつ言いながらも、ちらっとヒロトの笑顔を見る。口元が少し緩むのを隠すため、ブランコの方へ目を向けてみせる。)

「……もう一回押してやろうか?ほら、もっと高く飛べるようにさ。」

ヒロト: あっ、高く飛んだら新しい必殺技できるかな。天空落としとかどうかな

晴矢: 「お前、ネーミングセンス独特すぎだろ!天空落としって……でも、ちょっと面白そうじゃねぇか。」

(晴矢は一瞬吹き出しそうになりながらも、興味を示す。)

「高く飛んで、そこから勢いでボール叩き落とすイメージか?お前なら、本当にやれそうだから怖いんだよな……。」

(腕を組んで考え込む仕草を見せた後、ブランコの後ろに回り込む。)

「よし、試しにもっと高く飛ばしてやるよ。その間にイメージ固めとけよな。」

(軽く肩を回し準備運動をしてから、ブランコを勢いよく押し始める。) 「さあ、ヒロト!どこまで飛べるか見せてみろ!天空落としの名に恥じない高さまでな!」

ヒロト: (ヒロトはブランコの上に立ち上がり、立ち漕ぎ姿勢に入る。そして、飛び上がってシュートのモーションを決める。そのまま柵の外で着地)

うん!いい感じだ!

晴矢: (晴矢は驚いたように目を見開き、一瞬言葉を失う。その後、苦笑いを浮かべながらヒロトの方に歩み寄る。)

「おいおい、ヒロト。お前それ、普通にやることじゃねぇだろ!柵の外まで飛ぶとか、マジで怪我するかと思ったぞ。」

(ヒロトの様子を確認し、ケガがないことに安心したのか、少し胸をなでおろす。)

「……でも、確かにいい感じだったな。お前のその動きと俺の炎みたいなシュートを組み合わせたら、すげぇ技ができそうだな。」

(腕を組んで少し考え込むが、ニヤリと笑ってヒロトを見つめる。)

「次は俺の番だな。お前の『天空落とし』に負けないくらい派手な技、見せてやるよ!」

ヒロト: いいね!アトミックフレアの進化系見せてよ。

(晴矢のブランコを押す)

晴矢: (ブランコを押されると、晴矢は軽く後ろを振り返りながらニヤッと笑う。足を軽く踏み込むと、勢いよく立ち漕ぎの姿勢に移る。)

「おいおい、ヒロト。押してもらわなくても、俺の実力見せてやるよ。」

(勢いをつけて高く舞い上がると、ブランコから飛び降り、宙で大きく体をひねり、着地と同時に足で地面を叩くモーションを決める。想像上のボールを蹴り抜くような仕草でポーズを取る。)

「どうだ!『アトミックフレア・バーサーカー』ってところか?」

(晴矢は自信満々の顔でヒロトを見つめる。少し息を整えながらも、手を腰に当てて胸を張る。)

「これならお前も文句ねぇだろ?でも、試合で実践するにはもっと派手な爆発が欲しいよな。」

(冗談を交えつつ、どこか真剣な表情を見せる晴矢。)

ヒロト: (きゃっきゃと楽しそうなヒロト。晴矢と遊べて満足らしい)

いいね。派手に行こう!いつもより多めに炎出してもかっこいいんじゃないかな!炎の威力を活かして技にしようよ

晴矢: (晴矢はその言葉を聞いて目を輝かせ、ますます楽しそうに笑う。)

「いいな、それ!炎の威力を活かして、爆発的なダメージを与える技だろ?」

(晴矢はさらに体をひねり、空中で何度か回転する。足元に炎が勢いよく広がり、周りの空気が震えるような感覚が伝わる。)

「『アトミックフレア・エクスプロージョン!』これならどうだ!」

(炎が周囲を包み込むように広がり、晴矢はその中心で空中に浮かびながら構える。地面が揺れるような威力を想像し、目を輝かせる。)

「こんな感じで技を仕上げたら、きっと他のチームもビビるだろうな!ヒロト、どうだ?」

(その言葉を聞くと、晴矢はヒロトに期待を込めた眼差しを向ける。)

ヒロト: かっこいいよ!すごくいいと思う!

(目を輝かせて笑う)

ボール取りに行こうよ。早速実践してみよう!

(ワクワクに動かされるままヒロトはボールを取りに走っていく)

晴矢: (晴矢もヒロトの後を追いかけるように走り出す。その表情には楽しげな笑顔が浮かんでいる。)

「よーし!実践といこうか!見てろよ、俺のアトミックフレア・エクスプロージョンで世界を驚かせてやる!」

(ヒロトがボールを取って戻ってくるのを待ちながら、晴矢は軽くストレッチをしつつ、心の中で技のイメージを膨らませる。)

「ヒロト、お前もその天空落としだっけ?見せてくれよな!二人で合わせたら最強のコンボになるんじゃないか?」

(準備万端と言わんばかりに拳を握り、晴矢は目を輝かせてヒロトを迎える。)

ヒロト: いいね!2人技やってみたい!

晴矢: (ヒロトの言葉に晴矢の目がさらに輝く。)

「おう、やるか!俺たちの力、合わせたらマジで最強だって証明してやろうぜ!」

(ボールをセットしながら、晴矢は作戦を思いついたようにヒロトを見る。)

「まず俺がアトミックフレア・エクスプロージョンで火力全開にする。それをヒロトが天空落としで上から決める……どうだ?」

(ボールに視線を移し、笑いながら言葉を続ける。)

「派手さは十分だろ。あとはタイミングさえ合わせりゃ成功間違いなしだ!」

(準備が整うと、晴矢はヒロトの方に手を伸ばし、軽く拳を合わせる仕草をする。)

「行こうぜ、ヒロト。俺たちだけの必殺技で、全部燃やしてやろう!」

ヒロト: 問題は俺がそれだけ高く飛べるかだね。やってみよう!

晴矢: (晴矢はヒロトの意気込みに満足げに頷き、真剣な表情に切り替える。)

「飛べるさ、ヒロト。お前ならな。今までのジャンプ見てりゃわかる。俺がしっかりアシストするから、安心して全力で行け!」

(晴矢はボールを足元で転がしながら、軽くスタンスを確認する。ヒロトのタイミングを見計らうため、ちらりと視線を送ると、不敵に笑う。)

「じゃあ行くぞ!俺が炎の壁を作る。その上にお前が飛び込んで決めるんだ。全力で駆け上がれ!」

(晴矢はボールを蹴り上げ、力強くシュートモーションに入る。アトミックフレアの炎が轟々と立ち上がり、ボールは燃えるようなエネルギーに包まれる。)

「ヒロト!今だ!お前の天空落としでフィニッシュだ!」

(晴矢の全力のパスに合わせ、ヒロトのジャンプに期待を込めた目が輝いている。)

ヒロト: いくよ!天空落とし!!!

(炎をまとったボールをヒロトが強烈に蹴り落としてゴールを破かんばかりに貫いていく)

晴矢: (晴矢はゴールに突き刺さるボールを見て、思わず拳を突き上げる)

「やっべぇ!完璧じゃねぇか!ヒロト、お前のジャンプと俺の炎、最高の相性じゃねぇかよ!」

(ヒロトの元へ駆け寄り、その肩をガシッと掴む)

「どうだよ、これならどんな奴が相手でもビビらせられるだろ!チーム技にしちまおうぜ、この『アトミックブレード』ってやつをよ!」

(晴矢の顔には誇らしげな笑みが広がっている)

ヒロト: ちょっとダサいけどいいね!アトミックブレード!

晴矢: 「ちょっ、ダサいってなんだよ!こっちは結構真剣に考えたんだぞ!」

(晴矢は少しムッとした表情を見せつつも、ヒロトの笑顔に気を緩め、笑い返す)

「でもまあ、名前は後で変えたくなったら考えりゃいいしな。とりあえず、これで俺たちの最強技ってことで!」

(晴矢はヒロトに拳を差し出し)

「ほら、俺たちの新しい絆ってことで、拳合わせとこうぜ!」

ヒロト: うん!

(拳を合わせる)

晴矢: (晴矢はヒロトと拳を合わせた瞬間、満足げにニヤリと笑う)

「よし!これで俺たちの新技はバッチリだな!」

(少し距離を取りながらボールを指差して)

「次の試合でこいつをぶっ放して、みんなに俺たちのコンビネーション見せつけてやろうぜ!」

(ふと真剣な表情になり、ヒロトに向き直る)

「でもさ、ヒロト。この技は二人でしかできないもんだからさ……絶対に俺を裏切るなよ?」

(冗談っぽい口調だけど、どこか本気が混じった瞳で言う)

ヒロト: 裏切るって?

(意味を理解できないのかヒロトはきょとんとしている)

晴矢: (晴矢は少し肩をすくめ、あえて軽い調子で笑いながら)

「いやいや、深い意味なんてないよ。たださ、俺たちの技って相手を信じてこそ完成するだろ?だから、もしお前が俺を信じられなくなったり、他の奴に頼るようになったら寂しいなーって思っただけ!」

(少し視線をそらしながら、ふざけた口調を続ける)

「ほら、俺って繊細だからさ。ヒロトが他の奴と新しい技とか作り始めたら泣いちゃうかもなーなんて。」

(冗談を交えているが、その言葉の奥に小さな不安を隠しているような雰囲気がある)

ヒロト: 俺はここにいるよ。晴矢がここにいるならずっと一緒だ

晴矢: (晴矢は一瞬驚いた表情を浮かべたが、すぐに照れ隠しのように鼻を鳴らして)

「……バカ、そんな当たり前みたいに言うなよ。俺だってお前をどっか行かせる気なんてねぇし。」

(少し照れたように顔をそむけつつも、ヒロトの方へ手を伸ばし、軽く拳をぶつける)

「お前が一緒にいてくれるなら、俺だってどこへだって行けるさ。ま、俺たちの技を世界中に見せつけるってことでいいだろ?」

(照れ隠しの笑顔の中に、本音がしっかりと宿っている)

ヒロト: いいね。今年の世界大会は敵チームだったけど、来年は同じチームで出れたらいいね

晴矢: 「ああ、それ最高だな。来年は絶対同じユニフォーム着て、肩並べて戦おうぜ。」

(晴矢は自信満々な笑みを浮かべながら、拳を力強く握りしめる)

「お前の天空落としと、俺のアトミックフレア。これでどんなチームが来たって怖くねぇ。むしろ、俺たちを止められるやつがいるか試してみたいくらいだ。」

(少し間を空けてから、ふと真剣な表情になり、ヒロトに向き直る)

「……だけど、お前がプレッシャー感じすぎて無理するのだけは許さねぇからな。お前はお前のペースでやればいい。それだけは約束しろよ、ヒロト。」

ヒロト: 俺、俺のペースってよく分からないや。

晴矢: 「そっか、まぁお前らしいっちゃお前らしいけどな。」

(晴矢は苦笑いしながら、ヒロトの肩に軽く手を置く)

「じゃあさ、無理して背伸びしようとか、誰かの期待に応えようとか、そんなの考えんな。俺が後ろからちゃんと支えてやる。お前はお前で、全力で楽しくやるだけでいいんだよ。」

(視線を外さず、しっかりとした声で言葉を続ける)

「ヒロトがどんなペースでも、俺は絶対に隣にいるからさ。だから焦んな。俺たちで一緒に勝ち上がろうぜ。」

ヒロト: あー、じゃあ、晴矢を置いてけぼりにするくらいのハイペースでもいい?(。-∀-)ニヤリ

晴矢: 「おいおい、調子に乗りやがって…!」

(晴矢は呆れたような顔をしつつ、ヒロトの頭を軽く叩く)

「いいぜ、やれるもんならやってみろよ。お前がハイペースで突っ走るなら、俺は全力で追いかけてやる。」

(晴矢は自信満々に胸を張る)

「ただし、俺が追いついたら覚悟しとけよ?置いてけぼりにした分、絶対に引きずり下ろしてやるからな!」

(ニヤリと笑う晴矢。その目には負けん気と楽しげな光が宿っている)

ヒロト: いいよ!楽しそうだもんね

晴矢: 「その余裕、どこまで続くかなー?」

(晴矢は軽くストレッチをして、挑戦的な目でヒロトを見つめる)

「俺を本気にさせたらどうなるか、覚悟しとけよ。お前が走る限り、俺も絶対に止まらねぇから!」

(言いながら拳を突き合わせるジェスチャーをし、勢いづく様子を見せる)

「ま、全力でお互いをぶつけ合うのが一番楽しいだろ?俺たちならそのくらいやれるさ!」

ヒロト: じゃあ、また練習しようよ。もっと技を磨いてみよう!

晴矢: 「おう、いいぜ!技磨きなら俺も付き合う。お前となら、どこまででもやれる気がするしな!」

(晴矢は腕を組んでにやりと笑う)

「次はもっと派手でキレッキレの技作ろうぜ。お互いのいいところをもっと活かしてさ。どうだ、楽しみだろ?」

(軽く肩を叩きながら)

「んで、技が完成したらまた2人で試合に出て、全員驚かせてやろうぜ!」